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忘れられない人

誰もがそうであるように、
私だって人生においていろんな人に出会ってきた。

憶えている人もいれば、
チラッとあっただけの人は忘れていたりもする。

面白いのは
同じ時間、同じ場所で会っていたはずの人たちでも、
憶えている人とほとんど憶えていない人もいる。

そんな中で、私に強烈な印象を残していった人がいる。

決して抜群の容姿をしていたとか、
私自身が恋焦がれていたとか、
何かしら秘密を握られている or 握っているとか、
そういうわけではない。

強いてあげるのであれば、
的確な質問力と、高質な頭脳と、
突飛なユーモアと、驚愕の集中力と、
抜群の人間力を持った人であったからである。

そしてその方は、今は亡き人である。

だからこそ余計に私の脳裏から離れることはなく、
今も私の中では生きているように思えてならない。

多分、
いや絶対にその方にとっての私は、
しょぼい人間であり、面白みに欠け、
打っても響かない奴であったに違いないのだけれど、
そんな私に対してですら、
いろいろと気にかけて下さった方なのである。

私は今でも振り返ると
その人が笑って立っているような気がすることがある。

この人生が終わるころ、
私のことをそうやって思ってくれる人がいると幸せだろうなぁ

って思ってしまう今日でありました。

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