行きたいスナック(※架空のところ)
「スナック キズツキ」
ドラマ。
原作は益田ミリさんのコミック。
内容はこんな感じ☟
家庭のこと、職場のこと、恋人とのこと…誰もが傷を抱えている。そんな傷ついた人がたどり着くちょっと変わったお店、それが”スナック キズツキ”。客を出迎えるのは、これまたちょっと変わった店主のトウコ。この”アルコールを置いていないスナック”で、温かい飲み物と、美味しい料理、そして歌ったり…日々ため込んでしまいがちなちょっとした「キズ」をスナックのママ・トウコと一緒に発散!このドラマを見れば、あなたも『スナック キズツキ』を訪れたくなること間違いなし。
このスナックに行きたい、切実に。
自分のことを知らない人だからこそできるモヤモヤの吐露。
家族だと「心配かけるかな」とか、逆に「口出してくるだろうな」とかで言いにくい。
友人だと見栄張ったり、逆に不幸自慢になったり。
匿名でSNSという手もあるけど、滞在時間長めなモヤモヤはプライベートにがっつり関係あるから、なんか特定されたらどうしようとか、文字におこすのすらエネルギーいるなとか思って、やらないし、できない。
そう考えると、素直なモヤモヤの吐露をできる場所は案外少ない。
だからこそ、たまたま目についたスナックに入るお客さんの気持ちが分かる。
そして、注文した飲み物が「今日もお疲れさん」というママの一言とともに出される。
「今日もお疲れさん」
あいさつではない、いたわりがこもった言葉。
このセリフがドラマの中で1番好き。
心がほぐれていくはじまりの合図。
「なんかこの人、私の話を受け入れてくれそう」って直感で分かるから、お客さんはモヤモヤをちょっとずつ吐き出せる。
吐き出させ方も話によって違うから面白い。
歌ったり、しりとりしたり……変な方法を用いるからスルスル出てくる。
そして、余韻も軽くなる。
「スナック キズツキ」では、モヤモヤの根本を解決することはない。
ただ、ちょっと心に晴れ間を作ってくれる。
こんなお店がどこかにあるといいなと思う。