正月散歩(氷川神社のお参り)
昨日の午後、散歩をした。都立公園には、凧を揚げている子供や大人が何組もいた。その凧はすべて今風のビニル凧だった。
竹骨に障子紙を張った自前の凧をとばす人はいないのか。この10年見たことがない。子供の頃の私は、年上の茂実ちゃんの凧を見ながら真似して作ったものだ。
そんなことを思い出しながら、公園の真ん中を抜けて、雑木林に向かう。雑木林を抜けると、水が流れる音がする。湧き水である。1日4000トンの湧き水は川の源流となっている。その源流側の木橋を渡ると、約100メート先に氷川神社の幟が立っている。
その幟目がけて歩く。初参りの客らしい人が警備員の指示に従って列をなしている。凄い人たちだ。この三賀日は、この列が朝から晩まで続く。これでは山門前でお辞儀すら出来ない。
私は、参詣を諦めて人群から離れた所から心ばかりのお辞儀をしていつもの散歩コースに向かった。途中、和服姿の客を見なかった。不景気なのか、黒や灰色のダウンを着ている人が目立つ。
川沿いの遊歩道に出ると、山鳩が餌を探して歩いている。どこからか、百舌鳥の鳴く声が響く。遊歩道の欄干に烏瓜が一つぶら下がっている。
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