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フォークソング(など)の言葉たち No.10

今回は1997年に発売された小谷美沙子さんの2枚目のアルバム「i」から。アルバムのラスト曲『ハイ、まずわたしから』の中から、比喩など一切ない、ストレートな下記の言葉たちを!

~息絶えたカメのお腹の風船に大企業の名前が書いてある
 勝手な人間の娯楽のために多くの命が無視されている~

マイクロプラスチックをさかなやウミガメが餌と間違えて食ベてしまう。そしてプラスチックごみが体に絡まってしまったり、食べたりして命を落とす。環境問題がメデイアで取り上げられるようになってそんなに時間は経っていない。1997年、小谷美沙子さん、21歳。小室ファミリーが全盛の頃に、この詞を世に送り出していた。この年、ミュージックステーション(だったと思う)に出演している彼女を見た。何を歌ったか、その記憶は定かではないが、翌日デビューアルバム「PROFILーtoo early to tellー」を買いに行った。1曲目を聴くと二十歳の彼女がまだ少し幼い声で切ないラブソングを歌っている。ところが2曲目、おそらくこのアルバムを聴いたすべての人が驚く曲がなり始める。今思うとこの『見せかけ社会』を私はテレビで聴いたのかもしれない。

~見せかけ社会にフィットした、私は、私は、NIPPON人です~

いや~、すごい人が現れたな!と小躍りしたのを覚えています。

『ハイ、まずわたしから』はメッセージ性の強いストレートな歌です。1997年にこういうタイプの曲を歌うシンガーがいただろうか?もし、小谷美沙子というアーチスト興味をに持った方は是非聴いてみてください!もう3行だけ『ハイ、まずわたしから』からまっすぐな言葉たちを!!

~それ以上やると 太陽が逃げるぞ それ以上やると 春が氷河期になるぞ
 ハイ、まずあなたから 破壊に生きるのやめましょ
 ハイ、食物連鎖に 力を借りましょう~



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