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年越しをした玉ねぎで作るオニオンスープのチーズトーストのせ

まさか、玉ねぎに年越しさせることになるとはね。

12月の終わりに買った玉ねぎのことは、1月2日まですっかり忘れていた。なんとなく開けた冷蔵庫の野菜室の片隅で、赤いネットに入った3キロの玉ねぎが、すぅすぅと寝音を立てて眠っていたのを見かけた時に、ああ、玉ねぎに年越しをさせてしまったと、なんとなく申し訳ない気持ちになった感情の出所は、私にもよくわからない。

使わないと邪魔だな、と思ったのは、玉ねぎが野菜室を占拠している割合が、およそ4割を占めていたからに他ならないとは思うんだけど。

そう言えば、と私は冷凍庫も開けてみた。
やっぱり、ある。いつぞやの食パンが。

新年早々、昨年買った食材を片付けるために料理をするとは思わなかったけど、野菜をたっぷり使った料理は、作るのも食べるのも、案外楽しい。

玉ねぎの皮を剥いては、景気良く玉ねぎを大量にスライスしていく。リズムよくビートを刻むまな板の音は、私を料理上手な気分にしてくれる。

4玉は、オニオンスープ用に。
残りは、スライスした状態で冷凍する。丸のまま使いたい玉ねぎは、まだ冷蔵庫で眠っていてもらおう。

あとは、ニンジンを火が通りやすいように小さく切って、昨日食べきれなかったハムも角切りに。緑色は、冷凍のブロッコリーに担ってもらいましょう。

本音を言うと、オニオンスープにするためだからと言って、玉ねぎを飴色になるまで炒めるのは面倒くさい。だから私は、飴色になるまで玉ねぎを炒めたりはしない。

オリーブオイルで玉ねぎを炒めて、それなりにこんがりした色がついたら、大体700ccの水を注いで、コンソメのキューブを2つ入れる。ぐつぐつ煮ていくと、スープがおいしそうな色に染まり始めるので、なんだ、飴色にしなくても何となくそれなりになるもんだ、と安堵する。

スープを煮込んでいる間に、食パンにチーズを乗せて、焼いておく。
トーストが焼けたら、スープをお皿に注いで、チーズトーストも乗せてみよう。

エセオニオンスープグラタンのできあがり。

玉ねぎの甘みとハムの旨みがちょうどいい。スープしみしみのパンに、とろ~りチーズ。コンソメの塩気に、たまにピリっとくる胡椒が抜群だ。みんなに美味しいねぇなんて言われると、私の鼻がぐんぐん伸びていく。

自分と家族が食べるだけなら、レシピどおりに作らなくたって問題なし!
美味しければ、なんでもあり!





①玉ねぎ4玉(薄切り)
②ハムひと握り(サイコロカット)
③人参(みじん切り)
④水700cc
⑤コンソメ2個
⑥醤油、胡椒、お好みで他の野菜

A|オリーブオイルで①〜③をカサが半分になるまで弱火〜中火で炒める
B|④~⑥をAに入れて煮込む
C|チーズトーストを焼いて、スープにのせる
D|たべる




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