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Photo by
minamiashimito
Side Story: Performance day
現在の、私生活がバタバタしすぎてすっかり過去を遡る気力がなくなっていた。
現在がなんとかならないと過去は思い返せないし未来も明るくない。過去の思い出に浸っては後悔との戦いだったけど。
当時の5月16日の前後
春休みからずっと学校に通っては練習を繰り返していた演劇の本番日があった。
「そういえば面白い話があるんだ」とKuriから話があった。
Webカメラを起動して、文字を入力しては身振り手振りでその時の様子を再現してくれた。(当時マイクがなく映像としては相手の様子が見えるものの、音声はこちらには届かないなんとも面倒な技術だった)
HageとKuriはチケット受付のボランティアを名乗り出ていて、チケットと名簿の確認をする役割だったらしい。
立候補したとはいえ気だるいので椅子にだらんと姿勢悪く座りつつチケットの回収をしているところ、1人の日本人の母親が来て急に「Hageくんと…Kuriくん?」と声をかけられた。
不意に名前を呼ばれて慌てる2人に極め付けで「I’m Sarry’s mother」と言われる。すぐさま椅子から飛び上がり、はいはい、oh yes yesとへこへこお辞儀なんかしたりしてチケットの回収をして、Kuriなんかは母のためにドアを開けてくれたらしい。
この話は母本人からも聞いており、2人に声をかけた途端まるで人が変わったかのように態度を改められたと面白おかしく話していた。
気を抜いている矢先に「意中の人の母親」に見られると言う失態をおかした2人の再現VTRがおもしろおかしかった。