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Grade9: Second Semester - Spring Holiday Continues

はーーーーー
お久しぶりです、お久しぶりです。

翌日の 3月21日 火曜日 
またEくんと会えることになってた。前回の通り、演劇の練習があってその終わりにまた繁華街まで移動してEくんと合流することになった。
2人っきりで出かけても、まともには話せてない。前みたいにずっとメッセージを送り合うわけでもないし、家に送り届けてもらえるわけでもない。それに、MSNでも全然喋ることなくなった。そんなことをIちゃんにも言っていて、世話焼きなIちゃんは私たちがまた話できるようにEくんと会うように約束させたんだったとおもう。

前回の記事にある、一昨日の日付分でも行っていたところと同じ日系本屋に行って、Eくん、Iちゃん、私の3人は微妙に離れた気まずい距離でそれぞれ立ち読みしていた。
外国人向けの日本語学習の本をみて、Iちゃんと話したっけ。
ずっとIちゃんの後を付けてEくんときまずい距離を保つ私に、Iちゃんは「Talk to him!!!」と言い残して用事ができたからとそそくさと去っていった。

本音は、他の人たちにEくんと一緒にいるところをもう見られたくなかった。
でも、かといって2人っきりのときに過去を全て忘れてはしゃげる程の純粋さもなかった。
何よりずっと冬休みの出来事を私は私を責めていた。
その罪悪感が笑う私を引き止める。

何をするでもなく、本屋で過ごす私とEくん。
そうこうしているうちに、MLBくんからEくんに連絡が来る。

「お〜お前今どこおるん?」
「Sarryちゃんと今街におる」
「いいやん!俺もJ子とデート中やから一緒に飯食おうや」

MLBくんは学校外でやっていたテニスで出会った現地の女の子、J子と付き合い始めたばっかりでMLBくんは今まで見たことないくらいにJ子に夢中だった。
母校で口をひらけばずっとJ子がJ子がと彼女の話ばっかりだったらしい。

オープンしたばっかりのペッパーランチを某デパートの地下でMLBくんカップルと私たちは晩御飯を食べた。
J子とMLBくんはとても仲が良くて、MLBくんは学校では想像できないくらい優しくて、そんなMLBくんを見てEくんはきっと私をもう好きではないんだろうな、と思った。
MLBくんとも別に仲がいいわけではない私は、とても気まずくてひとりぼっちのような気がしていたように思う。
なんでかわからないけどEくんはサーモンのメニューを頼んでいたことを覚えている。
いつも一緒にご飯を食べる時にするように、食べる?と言ってスプーンにサーモンライスが盛られたことも。
(そういえば本当にいつも一口分けてくれたなあ彼なりの愛だったのかなあ)
可愛くない私は断ったんだろう。

MLBくんカップルたちがはい、あーん とやってるのを見ていいなーいいなーってEくんが言っていたような気がする。
それで、いつもはそこまでしないのにスプーンにご飯を盛ってきたんだ。

翌日、Sugarちゃんから「家で花火するから来ないー?Eくんも一緒にどうー?」と誘われた。
Eくんに聞いてみたら「いやーいいわぁー」と断れた。Eくんの苦笑いが思い描かれる。
EくんはいつもSugarちゃんからのお誘いはこんな風に断っていた。

思い返せばいつもIちゃんとSugarちゃんは私がEくんと普通に接せれるように機会を作ってくれていたのに、踏み躙ったのは自分だ。




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