Grade 9: Winter Break -The Part 2 of The Day Part 2
Eくんに事の説明をしている間、HageにもEくんと繰り広げられる会話の内容を報告していた。
私が相手が「Hage」だということをひた隠しにしようとするせいで、話が余計こんがらがっていた。Eくんはこんな曖昧に話す私に、嫌味ひとつ漏らさずによく懸命に耳を傾けてくれたと思う。私がEくんの立場だったら、別れたいのか別れたくないのかはっきりして。と話を遮ってしまったろうと思う。
Eくんは、「同級生」、「昔私のことが好きだった」、「私も彼に揺らいでしまった」このキーワードで、それってKuriのこと?w と推測した。
Eくんにとっての「ライバル」はずっとKuriだったんだな...と変なとこで感心する。
Hageは彼女がいた(いる)んだから候補に上がらないのは当たり前だ。
「えーじゃあ誰?」
ついにEくんに聞かれた。これ以上誤魔化すことはできないので、Hageに断りを入れた上で「告白してきた相手はHage」とEくんに告白した。
Eくんは「あ〜両思いやったんか」と打ってきた。
片思いの時期、Eくんはそうじゃないかと少しでも疑ったことがあったのかな。Eくんの失望した声が文面でも聴こえてしんどかった。
Hageの名前を出した直後に、EくんはHageとチャットを開始したらしい。私がしてたように、Hageが私にEくんの発言をコピーして都度送ってくれた。
私とHageが同時にオンラインになってるということは2人でコソコソ相談し合ってることは明らかなのに、Hageは此の期に及んでもしらばっくれていた。
ずっとずっと、Eくんはどうして簡単に折れてしまったんだろう。どうして私を諦めてしまったんだろうと思っていた。私の母も、噂でなんとなく話を把握していたとんぼちゃんのお母さんも、後日「Eくんはもっと戦っても良かったのにね」と言っていたそうでEくんは簡単に諦めてしまったんだと記憶していた。
だけど、この会話をみるとEくんはEくんなりに一生懸命戦ってくれてた。
「Sarryちゃんのこと好きやったら好きっていえよ」と強く詰め寄るEくん。
「Eくんたちが(今後も付き合うのか別れるのか)どうなるかわからないんで」と逃げるHage。
「正直な気持ちをいえ」とさらに詰め寄るEくん。
「すきなんじゃないですか」とはっきりとはしないHage。
Eくんはこの時何を思ったんだろう。
Hageだけを恨んだだろうか。私に失望しただろうか。
私を取り返しにもっと強く出てきただろうか。
だけどEくんがHageに発した言葉は
だった。
Hageとの会話が進んでいる間、Eくんは私とのチャットは休止状態だった。
Hageは「これ怖ぇー」「やばいよー」と初めて怒りを露わにするEくんに怯えていた。
私も、想像してなかった展開に私が2人の間に入って悪いのはHageではなく「自分」でもあることをEくんに知らせた方がいいんじゃないかと思い始めた。
何より、Eくんは本当に「消えてしまいそう」で怖かった。
「止めた方がいいよ」とHageに伝える私
「うん。だから止めた」と次の一連の会話が私のチャットウィンドウに貼り付けられていく。
Hageは私を守り、私はHageを擁護した。
そんな様子の2人にEくんはどんどん挫けていったんだろうと思う。
私はHageについに最後のカードを突きつけることを提案してしまった。
私の持ってた最後の切り札。それは「みんなバラバラになって綺麗さっぱりリセットすること」。
Hageは、「それEくんに言ってみよか?」と聞いて、Eくんとこう会話を続けた。
Hageは私にすぐさま「なんか俺わるもんになってる」と報告しにきた。
全てHageのせいにしてEくんと一緒にHageを悪に仕立て上げる方法もあったかもしれない。そうしたら、また違う「未来」があったかも。
だけど口裏を合わせている以上、全てHageが仕向けたことにしたてるのはできなかったしそれは当時の私にはできなかった。
この、IちゃんにHageからの打ち明け話があったことを報告していた時に私はこう発言していた。
Hageからの電話があったその日から、EくんとHageを天秤にかけた日から当時私は私の幸せを願えなかった。
Eくんは続けてHageにこう畳み掛けた。
事実かどうかはわからないけど、Eくんは別れを予感してホームステイ先ではなくMLBくんの家に行ったのかもしれない。
「MLBがだるいって言ったw」の発言でHageはより一層パニックになる。
MLBくんにまでこの一連の話が知り渡れば、学校での自分の立場がないから。
私個人に向けられるトゲは最早どうでもよくて、Hageが的にならないためにももう一度私はHageに提案する。
「Sarry」がお互いバラバラになった方がいいと言っている。と強調してもらえれば、Eくんは戦意を喪失して分かった。って言うことを理解していた。
そうはなって欲しくはないけど、もうそれしか道はないと15歳の当時はそう思った。
「未来」が来るまであと、約20分。