Grade 9: Exam and Assessment Week - It’s not a big deal
Activity Weekも終わり、一学期の期末試験と大きな課題の締め切りが一気に迫ってきた。
高校生活初めての学期末。
いつもの倍出る課題と試験の準備であっぷあっぷしてた。
Eくんは1学年上で、MYPプログラム(こちらの記事参照)では最高学年にあたるのでプロジェクトが多く眠れない日々を過ごしてたらしい。
PE (体育)の学期末の課題はヨガのポーズを研究し、ルーティンを作ること。
研究といってもインターネットでヨガのポーズを見つけてそれを組み合わせて自分でヨガフローを作るというものだった。
2人1組で行う課題だった。
このヨガポーズを調べてルーティンにまとめるのが想像を絶する大変さで、同じ課題を課せられていたEくんも、同学年のHageもみーんな深夜まで取り組んでた。
今でこそヨガはメジャーだけど当時知名度はまだまだで、ネットに情報がほぼなかった。
私はスロバキア人のEnaとパートナーで、彼女がネットから沢山のフローを見つけてくれたので提出するエッセイの添削作業に徹底した。
Eくんは、「いいなーw Mやってくれーw」と言ってた。
ヨガルーティンの最終提出物はなんと体育の授業中、全クラスが集まる中で実技してそれを撮影するというものだった。この撮影したものはIB/MYP本部に送られて採点されたのだと思う。
いつも体育は2クラスに分かれて別の時間割で行うのに、Exam week中はみんな同じ時間割だった。
Leadership Campのときでもおなじみのスキンヘッドの先生がビデオを回す。
アルファベット順に、名前を呼ばれてカメラの前に立つ。
あらかじめ先生が用意したヨガミュージックに合わせて昨晩出来上がったばかりのフローを発表した。
フローを覚えてるわけがないし今までヨガをやったこともないので、写真の見よう見まね、パートナーをお互いにチラ見しながら適当に合わせてやった。どうせPEだし。
私とEnaの順番は最後の方で、私は今更ルーティンを暗記するのも面倒で目の前で発表している仲の良いクラスメイトたちを笑かすことに徹底することにした。
普段は別の体育のクラスにいたHageと横に並んで座って、ヨガミュージックに合わせて「コンサート〜♪」と腕を右へ左へ大きく揺らした。
その様子を見たYと、いつの間にやら既に転入してきてた鹿(Shika表記にします)がモッシュ〜〜〜!!と真似して暴れてた。
Tちゃん、Kuri、モヤシ・マッチョあたりがたぶん耐えきれずにヨガ中/撮影中に吹き出した。
さすがにうるさすぎるとのことで先生に怒られたっけかな 笑
そろそろ順番も迫ってきたし、ライブ観戦はあきらめてHageとあー緊張してきたーーと話してた。
「ドキドキワクワクやな」とHage。
「ドキドキ」両手を胸の前で組んで前後に動かし、「ワクワク」肘を体の横で張って上下にパタパタさせて返した。
これがまた一つのネタとなり永遠にこの動作を繰り返しては肩を揺らして笑った。
ついにHageとNくん(?)の発表の順。
私はあえてカメラの真後ろ、2人が嫌でも目につく場所に座って「ドキドキ♪ ワクワク♪」と繰り返した。
Hageもカメラの前で同じ動作をした。
「おいおまえやめろや 笑」
と後で怒られた。
私とEnaの番になると、もちろんHageは復讐するわけで、次はTちゃんと一緒にドキドキ♪ワクワク♪とやったり、コンサート揺れをしてその場を盛り上げてきたのでヨガをしながらニヤニヤしていた。
今日のPE、Grade9生はみんなふざけてて楽しかったよ。とこの事をまるで小学生みたいにEくんにその晩MSNで報告した。
きっと私はEくんになんでも知ってて欲しかったんだと思う。
「えーーーまじーw 俺らのクラスなんかみんな真面目やったでーExamの復習ずっとしてたw」
Eくんは高い学費を払ってこの学校に通っているという自覚がこの国に住んでる事が「当たり前」と思ってる私と違って強かったのでいつでも全力だった。自分がその場のノリ過ぎたのか。
Examも課題も大変なので、Eくんと私は放課後遊ぶことはなくなってた。Iちゃんがそんな私たちにデートの機会を作ろうと躍起になってた。
Examを終わらせて、デートする。それがEくんのモチベーションだった。日本に一時帰国しないといけないし、Eくんの中で焦りもあったと思う。
この夜、Eくんと同居中のYHくんのアドレスをゲットすべくIちゃん経由で確認してもらっていて、逆に「追加するからSarryちゃんのアドレスちょうだい」とのことでMSNに追加してもらっていた。
前の週の金曜にEくんの家に行った時に、初めてYHくんと言葉を交わした。
「あっSarryちゃんだー⭐️こんにちは⭐️
あとでSarryちゃんサインちょーだい☺️⭐️」
Eくんの同居人だし、仲良くしてみたいなと思ったんだと思う。
Eくんとの会話が一瞬途切れたときにYHくんから「こんにちはー元気?敬語じゃなくていいよー俺そういうの気にしないから。」とチャットがあった。
それからしばらくしてすぐに
EくんがYHくんの部屋にそうめんを一緒に食べようと誘いに入ってきて、YHくんのパソコンを覗き込んだらしい。
点滅しているチャットウィンドウを何気なく見るとそこに私の名前が.…
それだけのことだったけど、ショックだったと。
MSNの名前が突然「あーショック」に変わった。
別ウィンドウではYHくんとの会話が続く。
私がまるでYHくんと死ぬほど喋りたいと思われてるような口調も嫌だったし、ただ話してただけなのにまるでYHくんといけないことをしているかのように「2人でこそこそ」してるのも嫌だった。
KuriともHageともモヤシとも普通に話してるように、好きな時に好きなペースで話ししたかった。
YHくんは確かにいじられキャラで、先輩男性陣からあまり好かれていなかったことがあったかもしれないけど、EくんとYHくんの関係が悪かったとは思わない。
この会話と並行して、私はIちゃんにもこの一連についてOMGと実況していた。
私はEくんとのお付き合いに関して、こういうことがあった、あんなこと言われたという事実は話しても私がそれに対して怒ったのか、笑ったのか、泣いたのか、に関しては一切溢さなかった。それは毎日話してたIちゃんにも。
自分の感情を口に出すことが苦手だった。特に相手にとって悪いものだと余計に。
私は「いつも楽しそうにしているハッピーSarry」というイメージを保っていないといけないと思っていたんだ。
だからFワードも使ったことなんかなかった。感情を顔に出したり、言葉数が少ないとみんなが心配してくるから。
この時も、YHくんやEくんの反応に本音はめんどくせーと思いつつも「そう彼らが言ったことだから」と受け流した。
受け流した「つもり」でいた。
「それ」が来るまであと28日。
冬休みはすぐそこまで来ている。