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Grade 9-Second Semester: Why don’t we rewrite the stars
Eくんとヨリが戻るまで永遠に「and I love you」を聴いていた。
そのことをIちゃんはどうやらEくんに話していたらしい。
Eくんに、and I love you聴きまくってたんやってー?w Iから聞いたーw と言われていた。
きっと私のミスチル愛はこの年の2、3月あたりに始まった。
3月7日 火曜日
Eくんとまた付き合ってから2日目。
Iちゃんに、今日はどうだった?と聞かれる。
放課後、帰る時にお互いの友達と階段を降りてバス停のある方に行っていた時に、Eくんがバイバイって小声で言って手を振ってくれたよ。と報告した。
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たったそれだけのことなのに、Iちゃんも私も喜んだ。
今までの気まずい距離感からを考えたら大きな進歩、あるいは昔にまた元通りになった感じだった。
帰宅後、MSNでEくんが話しかけてくれる。
そんなことでも私にとっては重大なことだったし、Iちゃんにとっても速報ニュースだった。
誰が先に話しかけてくるかなんて本当は関係ないのにね。でも、当時はそれが「好き」のバロメーターでもあった。
Eくんと私の会話は「以前」の通りで、ただちょびっとだけ大人になってて。
2回目付き合ってからの記憶が一切抜けてしまってる私はログを読み返してびっくりしてしまった。なんだ、私たち、仲良しだったんじゃん。
私の同級生のKちゃんが、ヤンキーっぽいっていってたよ。という私に、「だれのことがー?えっSarryちゃん?w」というEくん。
「まさかおれ?」
そのまさかだったりー。
「まじでー?!なんで〜?」
「なんか不愉快やわ〜ってのは冗談でw」
ヤンキーってあれでしょーコンビニの前にしゃがみ込んでる人たち
「そーそー!」
Eくんじゃんw
っていうーのは嘘でしてー
「あぁ〜もーしけたわーw」
会話の最後は、好きやでー で締めてくれた。
なぁんだ。ちゃんと、好きだったのか。
3月8日 水曜日
3日目。
Eくんと何かしらのメッセージのやり取りがあったんだと思われる。
MSNでオンラインになったときに、
なんでかめっちゃ広まってるらしいねww (ヨリが)戻ってるってこと
◯◯(当時先輩のポケットモンスターくんの彼女)が知ってたもんw
とEくんが言ってた。
えーなんでだろー と私。
私も関わりのあった数名、SugarちゃんIちゃんマッチョそしてFちゃんやソフィアちゃんたちには報告はしていたけど学校内での態度は何一つ変わってないのになんでか学校中に日本人がこの話を聞きつけていた。
「・・・たしかにMLBは知ってる。」
なんで?どうして?
「やばい?やばかった?」
どうやらEくんはEくんで仲のいい子たちに報告していたようだ。
・・・ん?となるとやっぱりEくんはMLBくんに日頃から相談したりしてたのかなあ
放課後、キャンパスを後にするタイミングが被ったらしい。
他の人とのログを見るともしかしたらバスケの試合があって、EくんもいるからってMoyshiやマッチョとも一緒に見に行ったのかもしれない。
学校に戻った後に、Eくんとこんな会話のやり取りをしたと事細かにSugarちゃんに報告したことが残っていた。
E:帰る?
S:うんー帰るよー(そっちは)フードコート?(学校のすぐ外に先生や地元の人たちも通うフードコートがあった)
E: うんなんかフードコート行くんやってー
S: そっかそっか
E: ごめんなー
S: いえいえーじゃねーバイバーイ
E: ばいばい
えーごめんなーってなんかいいねー。とSugarちゃんのコメントだった。
最初の時はほぼ毎日一緒に帰ってたからさ。と説明していた。
別の日に、別件で、激怒した時とか感情が昂って涙が出てきてしまうことにSugarちゃんとディベートしていたときに私が発した言葉にSugarちゃんはいまのすっごい「Eっち」に似てたと反応した。
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これについてはSugarちゃんからもIちゃんからも、たぶん他の誰かにも何度も言われたことがある言葉で、正直私はそれを言われることが嬉しかった。
自分とEくんを繋ぎ止める一つの何かだと思っていたような気がする。
3月11日 土曜日
6日目。
この日Eくんの所属するバスケットボールクラブは他校との試合があったらしい。
私の記憶の中ではヨリを戻してから一度たりともEくんを応援しに試合に行ったことや、練習試合に同行したことはない。それほどにまだ先輩のいる中で私だけがいることに気まずさを感じていた。まだ許されていないと思ってた。
ヨリを戻して以来、一度もまともに2人っきりの場所で会話をしたこともなければ放課後遊びに行ったこともなかった。
この週末も、私は夜から塾があるし遊ぶことはないだろうと思ってた。これが今回の付き合い方なのかもと納得させて。
だけど、Eくんから突然メッセージが来て.…
バスケ早く終わったから遊べるかなって思ってー
だけど唐突の連絡すぎて私は宿題があってごめん…と断るしかなかった。
大丈夫だよー。急やもんね
すれ違いが多かった。
Eくんからの連絡はメッセージではなく突然に電話に変わり、学校ではなかなか話すきっかけがつかめず、私はまだ三角関係のゴタゴタで先輩陣の視線を警戒していたし、Eくんの気持ちも100%信じられずにいた。
このあたりが、見返す限り、1番私がヨリを戻してからEくんとハッピーだった頃。
Eくんの気持ちをまだ好意的に受け取れていた頃。
そしてこの合間合間に、他の人とのいざこざがあったり、Another HorizonやPOV of 〜編が絶え間なく増える。
人のことがどんどん信用できなくなってしまって、自分ははたしてみんなの「1番」なのだろうか、「代役」なんじゃないだろうかと心を濁らせてばっかりいた。