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Grade 9: Second Semester - Proximal Yet Long Distance Love

3月15日 水曜日

昨日の陸上大会後、体調不良が続いてEくんは熱で寝込んでいた。(調子乗って走らんければよかったーと嘆いていた)
それ以前からまともに出かけることも、話をすることもなくて色々な憶測が頭の中に湧いて出てくる。

Eくんとの様子をいつも伺ってくれるSugarちゃんからこの日の夜も例の如く今日は喋れたー?と聞かれた。
「最近チャットもメールも全然だよ」と返した。
Sugarちゃんは、「えーさみしーね」と答えた。

Sarryちゃんからは連絡してないの?

Eくんに愛想をつかれたくない私は、やっぱり「従順な私」を演じた。

本当は聞きたいことが沢山あるのに、本人には聞けなかった。

この日の私のMSNのニックネームはご覧の通り「I’m lonely」からの「Did you ever like me」だった

実はこの数週間前の3月6日頃からSugarちゃんは「元彼のストーカー避け」にスターフィッシュくんと付き合ってて。「あたしとスターフィッシュくん何か別にちゃんと付き合ってるわけじゃないからお話ししないのーw」と言ってはいたものの、この日は2人Sugarちゃんの家に放課後行ってそれぞれの宿題をしていた。
Eくんの気持ちに相変わらずメソメソする私を見かねて、スターフィッシュくんからEくんにさりげなく聞いてもらう?「今ねースターフィッシュくんもいるんだー。だからスターフィッシュくんに代わるねー」と言われて強引に画面を通しての話し相手がIちゃんの元彼で、一方的に私が嫌われてると思っていた1人と話すことになった。

最初はSugarちゃんを通してスターフィッシュくんの返答を聞いていた。だけど、やっぱりそれじゃ面倒になったのか突然スターフィッシュくんと思われる人物から、Sugarちゃんのアカウントを通して、「こんにちは」と発言があった。

画面の向こうで実際は誰がいるのかわからないし、なりすましも簡単にできる環境なのでどこまで鵜呑みにしていいのかわからず不安になった。

Sugarちゃんがいうには、スターフィッシュくんは私とEくんがよりを戻したことは一切知らなかったそう。

この頃の私はEくんを介してでしか先輩たちと接触する機会がなく、“三角関係”でEくんを傷つけてしまった後は先輩たちに嫌われていると思い込んでいた。
スターフィッシュくんやMLBくんはEくんの肩を持って私がEくんと付き合いなおしていることをよく思ってないんだろうと思い込んでいた。

だけどここで話すスターフィッシュくんは意外にも優しくて、私の話を真剣に聞いてくれた。そして、あれだけ毎日学校で一緒にいるけどEくんのことは何も知らないことがわかった。

スターフィッシュくんとサシで話さないといけないこの状況に内心パニックだった。
別チャットウィンドウでソフィアちゃんと話していて、「なんか今スターフィッシュくんと話してんだけどww」と報告してた。
ソフィアちゃんの反応も同じで「ええええw まじでw どういった経緯で?!」だった

Eって実際おれもよくわからないねんなー

てか付き合ってたんや? とか、 どれくらい会ってないん?とかに対してオドオドとずっと前から…とふわっと答えると「それっていつ?」先週の土曜日…「かなり最近やん」と間髪入れずに突っ込まれたりしていた。(付き合い始めたのはかなり前やん、だった)。
敬語で話すべきなのかSugarちゃんやEくんと話すときのように普通でいいのか距離感がうまく掴めなかった。

「いきなり前のEくんになったり、新しい雰囲気のE君になったりーー」それってもう2度と傷つかないために虚勢を張って「冷たい俺」を演じてたのかな、だけど咄嗟に本来のEくんが顔を出したのかな、と考えていた。
「前ってどんなんやっけ?」とスターフィッシュくん。

“ブルーハワイハイ”、“ブルーハワイソーダが斬新すぎてしばらく真似してたなあ

「無理してるんだったらやめてほしいなあって」
MLBくんたちと仲良くして色々な話聞いてるから変わっちゃったのかなあ、、と呟く私に「MLBがなんか関係あるん?」と言われて「いや、そうじゃないけど色々言われるやろって前気にしてたっぽいからー」と弁解する。

ちなみに、別ウィンドウでチャットが続くソフィアちゃんもEくんの変化には気づいていた。

てかこの頃顔怖くなったね?
あんなにいつもニコニコしてたEくんが、ここ最近一切笑わなくなって悪態ばっかついてるような人になっていた。
そのことが、とても残念で悲しくて私が近づくことはできなかった。


「そっかぁ 難しいね」等、言葉の端々に、Sugarちゃんの片鱗が見える。

正直、どこからどこまでが本当にスターフィッシュくんだったのかわからない。ソフィアちゃんも「これってSugarちゃんも混ざってるくない?」と言っていたけどSugarちゃんが言うには言葉使いを真似されただけでスターフィッシュくんが全部話してたんだそう。

最終的に、Eくんにそれとなく言っといてみるよ と言ってくれて、スターフィッシュくんとの突然のチャットは終わった。


話は前後するけど、スターフィッシュくんにバトンが渡るまえにまた助け舟を出そうとするSugarちゃんに謝罪と、お礼を言った。

根は優しいSugarちゃんはこう返してくれる。

誤魔化すことなく1聞かれたことに対して1返すので話を聞くだけであればそりゃ楽しかったは楽しかっただろうなと今となって思う。

From perspective of Sugarちゃん編、続きます。






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