Grade 9-Second Semester: A day trippin’ heart skippin’
2月9日 木曜日
理科の課外授業があった。
しかもGrade9と10合同の。
母校のカリキュラム的に9と10はIB前段階の共通プログラムだったから合同でも辻褄があったのかもしれない。
大きなスクールバス4台とかで学校から30分ほどの距離にある「科学館」に行った。
小学校の時もミドルスクールの時も何度も訪れたことのある場所。
母国に来てまだ1年も経ってないHageは今日が初めての訪問で楽しみにしていた。
まぁこの頃なんて学校で授業受けない日はなんだって遊びみたいなもんだったからね。
G10の人たち、つまりEくん、スターフィッシュくん、MLBくんのことだけどー とは鉢合わせしたくなくて、尚且つソフィアちゃん、Fちゃん、Sおりちゃんとも同じペースでは回れなくて私はIちゃんあるいはTちゃんやKちゃん、Sちゃんたちと居たのだとおもう。
だけど科学館に到着して早々にHageに呼びかけられてほぼ行動を共にしてたのかもしれない。
私たちは館内の入り口にある「ピタゴラスイッチ」さながらのボールが無限に降っていくのを見て笑ったり、(あの当時放送されてた「アルゴリズム体操」をひたすらやってたような気もしなくもない)館内に突如現れるアインシュタインの動く人形を見て大爆笑したりした。
そんななので、Eくんたちグループと鉢合わせした時にめちゃくちゃ見られてしまい、尚且つ行動ルートが同じでIちゃんが「uwaaa sugeeee they are following us」と興奮気味に言っていた。
あれはきっと「偶然」だったんだろうな
話は変わって帰宅後のMSN。
ログを読み返して気づいたのは、特定の誰かがいない時、例えばこの頃みたいに別れてしまった時や特にこれといった相手がいない時に限って私は自分の考えてることについて他人に心を開いて話すようになるとみたいだということ。
誰かを好きであったり、お付き合いをしていたり、誰かからアプローチをかけられてるときは警戒するからなのか心のシャッターを閉じていた。特にKuriには。
Kuriは明確な答えが出るまで徹底的に問い詰める人だから。
この時期はHageとの気まずさも、先輩たちからの視線にも慣れ、Shikaのご乱心騒動も片付いて、比較的私の中で「暇」な時期だったのかもしれない。
たぶん、本当はちょびっとだけEくんに見られている(気がする)ことが嬉しかったと思う。
Kuriから話しかけられ、ねえ何か話してよ。なんでもいいから。と初っ端から催促された。
話しかけたのはそっちなんだから自分で話題くらい提供してくれよ、とは思う。
「Shikaのことって誰から聞いたの?」と聞くと 「he told me. Hehe」と返事が来た
自分でこのことは忘れて。誰にも言わないでっていったくせに自分で言ってんじゃん。な〜んだ と思った。
そして続くKuriからの質問タイム。
他の人が告ってきたらどうする?
考える時間を頂戴っていうか、Shikaに言ったのと同じことを言うかも。
「他の人に告白されたらどうする」この質問はその「誰か」を知らないと聞かないんじゃないだろうか。
だれ?誰??だれっ?
食いつくKuriに一文字ずつ、Hageの名前をチャットに打ち込んだ。
「わかった?」
「oh okay」とKuri。
KuriとHageは元々仲が良くて、周りから目をつけられ始めたこの頃は特にHageは同級生の日本人男子とではなくKuriとべったりしていた。
HageはこのことについてKuriに話してなかったようだった。
そして、この直後は眠いといってもうオフラインなるねと消えていった。
何往復も私たちのお決まりのba baとbyeとc yaを繰り返して、Kuriはgood night. Sweet dreamと言い残した。
この日を含め、ここからしばらく
私とKの名前はお互いの母国語で書いた自身の名前をMSNニックネームに設定していた。
私は「사리*SARRY*サリー」、彼は「kuri/クリ」と言った具合に。
数日前の会話で突然、Kuriが「Sarryって韓国語でこう書くんだよ」と教えてくれたから私が日本語ではこうだよ。と教えてあげたのだった。
MSN名をお互いに合わせて書いてたのは一目瞭然だったと思うし、当時非日本人カップルはよくMSNニックネームを合わせて書いてた。私たちは、友達同士だったけど。