これから選ばれる一歩先のサロンへ
今年の節分は2月2日でしたね。1年は365日+6時間なのでズレが生じるそうです。
さて、昨年よりこれまで当たり前だった世界が変わり、少しずつ今までの価値観や働き方、やり方が古いものとなるようですね。会社員のかたのリモートワークや副業にも関心が増え、会社員だからと安心できる時代ではなくなっています。
では私たち個人サロンはどうでしょうか。
私たち個人サロンが変化するときは「お客様が変化するとき」なのです。どういうことかというと「お客様の意識の変化」に伴って私たちも変化していかなければいけません。これからお客様の意識はどう変化していくのでしょうか。それを知る前に、まずは、これまでの美容業界の流れを見ていただきましょう。
これまでの美容業界も時代の変化で変わってきた
この章で書く時系列は、20年近くセラピストに寄り添いながら「セラピストの学校」を運営してる「谷口校長」のオンラインセミナーに昨年5月に参加した際にお話しいただいた内容です。
1995年 阪神淡路大震災で人は「これからは安心安全ではない」という意識の変化が起こり「自分のことは自分で守る」「自分で癒す」「自分でケアする」と人々はアクションを起こすようになりました。
それから1995年以降「癒やしブーム」が起き、それに伴って「学びながら提供しよう」という風潮をリクルートが作り「ケイコとマナブ」を発足。短期間でも自分で学ぶカルチャー講座が溢れました。美容業界では駅前の大きなサロンで30分〇〇円という安さを売りにしたエステサロンが賑わい、大手スクールと駅前サロンでセラピストが増加した年でした。
2008年 リーマンショック(世界的金融危機)で人は、多様性を求めそれぞれのやり方にシフトしていきます。業界ではこれまでの大手スクール+サロン展開はストップされ、セラピストも多様化しそれぞれのやり方で動き始めた年でした。ここで、個人で始める小さなスクールが増え、〇+〇=メゾットスクール、海外のトリートメントを学ぶなど、これまでリフレクソロジーのみの囲いが強かったが色んなセラピーを個々学び始めた年でした。
2011年 東日本大震災で人は優先順位が変わりました。本当に必要なものの優先順位が高くなることで、サロン側は売れるサロン売れないサロンに分かれていきました。セラピストという存在は必要とされる存在になり、お客様に対して短期ではなく長いスパンで物事を考えることが増え、お客様とセラピストの関係が培われてきた年になりました。
2020年コロナ以降、その関係性はより濃くなっていくものであり、ひとりひとりのお客様と信頼関係を築ける「パーソナルセラピスト」が求められる時代になるようです。それだけ「個の繋がり」を大事にします。そしてお客様が私たちセラピストをよく見てから来る傾向にあります。
2021年からお客様は何を求めるのか
そして2021年 未だコロナの影響が収まらないなか、お客様の心境の変化はどのように変わっているでしょうか。これまで、各サロンの雰囲気やトリートメントの技術や結果も大事でしたが、2020年に引き続き「あなた」で選ばれるようになります。ただ、そこに付加価値がとても大事になってくるのではと感じています。ではその付加価値とはなんでしょうか?
これからの生き方、過ごし方の指針
これから、あなたのサロンに行って「痩せる」「小顔になる」「美肌になる」「リラックスできる」だけではお客様のハートを掴むことが少し弱くなるのではと思っています。ハートを掴むとは、お客様の心に響く、お客様が必要とするという意味合いになります。
お客様は今何を求めて、何を感じているのでしょうか。「これからの自分の人生や過ごし方」を考え直しているのかたが多いのではと感じています。会社員でも不安定な世の中。このまま会社員でいいのか。もっと自分らしく生きたい。もっと自由に生きたい。そんな意識が芽生えてきているのではと感じます。
実際ビジネスにおいても「スピリチュアルと教育」がこれから伸びると話している方もいます。
では私たちセラピストはどのように変化していけばいいのでしょうか。
それは「あなたのサロンを利用してその先どんな生き方、過ごし方ができるのか」を提示すること、またあなたが指針となって見せることだと感じています。
経験や生き方や在り方を発信する
ただ小顔になる、ただ痩せるだけではお客様のハートを掴むことが弱くなるのではと言いました。なぜなら、これから人は「自分らしく生きること」に意識が向いていく傾向にあるからです。
小顔になった先に何があるのか。痩せた先に何があるのか。体調がよくなった先に何があるのか。
あなたの経験やこれまでの生き方、在り方を発信して、お客様の生き方がどう変わるのか、意識がどう変わるのか。そういった一歩先の未来を想像=イメージできることであなたのサロンが選ばれるための付加価値になるのではと思います。
実はサロンを脳内イメージで選んでいる
実はお客様はサロンを「結果」の向こうにある「未来のイメージ」を想像して選んでいます。それも無意識に。もちろん結果は最低条件で必要ですが、ターゲットとなるお客様からどうイメージしてもらえるか。そんな話をしていきましょう。
私のサロンは、30代からのフェイシャル デトックスサロンでした。20代には感じなかったお肌や身体の不調に着目してトリートメント。私がこれまで頭痛や冷え、むくみやだるさ倦怠感、花粉症やじんましん、生理不順やPMS、肌荒れやくすみたるみやゆがみに悩み、常に病院に通っていました。しかし、病院に行って検査はするけど「異常なし」異常はないのだけど薬は出ます。薬を飲んでも治る気配はなくどんどん悪くなる一方でした。
しかし、ちょうどエステの勉強と一緒に内外美容も勉強し、自分の身体で実践しました。すると、半年で身体の変化が分かり、未病といわれる症状での病院通いもなくなり、頭痛薬・風邪薬・鎮痛剤などを服用しなくてもいい体になりました。それから半年後の1年目には体温が35.6度から36.6度に安定しむくみが減り体重体脂肪とも減少。「病院にもいかず薬も飲ままなくてよくなった。体温もあがり風邪も引くことなく免疫の働く快適な体になった」「むくみが溜まりにくくなり体が軽く気持ちも軽くなった」「肌荒れも収まり気持ちも上向きになった」というストーリーを発信することで、同じような悩みを持ったお客様がいらっしゃいました。
実はお客様も最初の悩みは表面的なものなのです。「肩こり」「頭痛」「冷え」「むくみ」「体重増加」「肌荒れ」「たるみ」「倦怠感」「PMS」などなど。
しかし、カウンセリングで深掘りしていくと「薬を飲む生活を辞めたい」「頭痛でイライラしない生活を送りたい」「倦怠感がなくなったらもっと出かけたい」「たるみがなかったらお友達と食事にいきたい」など、表面的な悩みの先にあるものを求めていたのです。それが、あなたの発信で無意識にお客様が未来のイメージをできればこれから「必要な人に選ばれるサロン」になっていくでしょう。
なかなか予約が入らないなら発信内容の見直しを
あなたの発信には「未来のイメージ」ができるようになっていますか。
定期的にリンパを流すことで未来はどうなるのでしょう。定期的にフェイシャルすることで未来はどうなるのでしょうか。
あなたのサロンのメニューや金額は二の次でいいのかもしれません。「○○さんのサロンにいきたいのでメニューと金額教えてください!」と言われるくらいの発信を心掛けると、集客に頑張らなくても新規の予約は入ってくるでしょう。
あなたを頼ってきてくれる沢山の方の明るい未来を提示して、無意識にイメージすることができる発信が必要だと感じます。
さいごに
谷口校長が言っていました。「抗えない出来事があって、お客様の意識が変わり、セラピストが変わり、業界の方向が変わる」のだと。その結果、セラピーは変わらないけど、アプローチの方法やメニューの値段、やり方が変わると。
私たちもこれまでと同じアプローチではなく、今お客様の意識がどこに向いているのか、何を求めているのかをしっかりアンテナを立てて敏感にキャッチしながら、それに沿って発信を続けていく人が残るのではと感じています。今一度、私たちも自分の進む道や在り方を見つめなおす時かもしれませんね。
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いつも読んでいただきありがとうございます。 お客様に喜ばれるサロンへ。セラピストが心から幸せだと思う仕事を。サロンが右肩上がりになるように、これからも発信を続けてまいります^^