誰も教えてくれない不定休の罠
こんにちは。個人サロンのリピーターを増やすプロ ごとうです。
このnoteは美容健康業の個人サロンのセラピストさん向けに書いています。
皆さんのサロンは、定休日を決めていますでしょうか。Instagramなどを見ると「不定休」を掲げているサロン、またGoogleビジネスでも不定休を掲げるお店があります。いわゆる「よく見る文字」です。
今回この不定休について深掘りしてみましょう。
◆お客様にとっての不定休
あなたが好きな飲食店や近所の百貨店、はたまた病院は不定休ですか。もし、それらが不定休だったら、みなさんの生活環境はどうなるでしょうか。明日病院に行きたいけど開いているかな。今日、夕方百貨店で手土産を買いたいけど開いているかな。という「不安」が頭をよぎります。
だれも教えてくれないのですが、実は「不定休という文字」は、お客様にとって「不安」を覚える単語なのです。
今なら、予約サイトなどがあります。空き情報などを載せることができます。しかしその前に目にする「不定休」という文字で、今日開いているのか開いていないのかという「少しの不安や違和感」で、人の行動心理として、次の行動へ移すことにストップをかけてしまうのです。
少し前の非公開note「私がリピートしなかったわけ」にも同じような経験を記しました。なんだか自分でも分からないけどリピートしなかった。その原因を深掘りすると「少しの不安感だった」という話です。その少しの不安感で無意識に次の予約を入れなかったのです。
◆サロンにとっての不定休
ではなぜ、サロンは不定休にするのでしょうか。
いくつかの答えがあるかもしれませんが
今の環境では不定休の方が都合がいい
不定休のほうがいつでもお客様を迎えられる
などがあるでしょうか。例えば、子供の急な病気で休みにしないといけないから、大丈夫な日は開けておきたい。急に用事が入ることがあるから、空いている時はいつでも受け付けたい。だから、休みは決まってなく、いつ休みになるか分かりません。
「わたしが空いている時はいつでも受け付けます。いつでも連絡ください」というスタイルになってきます。
しかし、このスタイルが定着すると、友達や知り合い、もしくは飛び入りのお客様しか利用しないサロンになってしまいます。さらに、来月も予約でいっぱいのサロンにはなりにくいのです。
だから、自分のサロンのためにも、きちんと定休日をつくることをおすすめします。
自分のサロンはどんなサロンにしたいのか。来月の予約はなくても、いつでも休めるサロンにしたいのか。それとも、来月も予約でいっぱいのサロンにしたいのか。
最初に話したように、不定休はお客様の不安を仰ぐ要因のひとつになります。人は、不安や違和感を覚えるところには行こうと思わないものです。その文字で、お客様を取りこぼしている可能性は少なからずあるのです。
特に、個人サロンはお客様にとって「安心安全な場所」を心掛けなければいけません。それはサロンの空間やあなた自身だけでなく、サロンの在り方や状況を整えることにも言えるのです。
◆不定休にして感じたこと
こんなことを書いていますが、実はわたしもオープン時は「不定休」だったのです。
最初は友達や知り合いに来てもらっていたのですが、次の予約をしてもらうときにお客様の方が「休みはいつ?」と聞いてきます。「休みはなくて・・・いつでも大丈夫ですよ」という返事をしていました。しかし、お客様は「そうなの、それならいつでもいいわね」という言葉はなく、どうしようかしらと少し曇った表情をしていたと今思えばそう感じます。
そして数か月経ってくると「来月8日は空いてる?」なんて聞かれたときに「大丈夫ですよ」と言いながら、謎の不安を自分で感じたのです。今、スケジュールは空いているのだけど・・・という、なんだかきちんと定まっていないブレた不安感です。
いつのころからか、いつでも大丈夫といいながら、1か月先の予約を言われたときに、謎の不安感を覚えたという、辻褄の合わない感情になったのです。
そして、休みはいつ?定休日はないの?と聞かれるたびに、お客様にとって定休日はあった方がいいのかもしれない。定休日をつくろう。月曜にしようか火曜にしようかと考えていました。その矢先に、子供の2回目の授業参観日に予約を入れていたため、行くことができなかったのです。そしてその時気が付いたのです。「子供の行事が水曜日に集中している」ということに。
そこで、サロンの定休日を水曜日にしたのです。
不定休は、お客様の不安にも、自分自身の不安にもなっていたのですね。
◆お客様にとって安心な場所へ
最初に書いたように、百貨店やあなたの好きなお店には定休日が、病院には休みがあります。それに合わせてあなたも動いているのですね。
だから、サロンが定休日を作っても、水曜日休みだったわね。とお客様が合わせてくれます。次の予約もスムーズにできます。そちらの方がお客様にとって安心なのです。
そして、私たちセラピストにとってもメリハリがついてきます。火曜日に美容院に行こう思っていても、火曜日に予約が入ると美容院の予約を変更するでしょう。でも、定休日を決めているとそこに美容院を入れることができます。そして、そのほうが、相手にも(美容院にも)迷惑がかからないのです。予定の変更は、自分にとっても相手にとっても気持ちの乱れになりますから、なるべくない方がいいですよね。
定休日を作ったことで、お客様に認知され、私も仕事とプライベートのメリハリがでてきました。長く来ていただくお客様は、その方によって曜日が決まっていますから、予約の時点でお互い迷わない選択ができます。
スムーズに予約ができるサロンは心地いいサロンになっているはずです。お客様にとって安心な場所に整えることも重要なお仕事の一つです。
個人サロンを利用するお客様心理とマインドの勉強会はじめてます(*‘ω‘ *)
↑ LINEで先行発信して、気づきがあったと反応の多かった記事です。
店舗スタッフから独立開業するときに是非知ってオープンしてください。
人は不安や違和感を覚えると「行動する意思がストップされてしまう」のです。
実は私もオープン当初は「不定休」でした。なぜかというと、定休日を作るよりは不定休の方がお客様から問い合わせが多いと思っていたからです。
しかし、サロンを稼働し始めて、お客様の希望に合わせ予約を取っていたのですが、だんだんそれが違和感へと変わっていきました。どんなことかというと、自分のプライベートと仕事の境界線が引かれていないということです。
いつも読んでいただきありがとうございます。 お客様に喜ばれるサロンへ。セラピストが心から幸せだと思う仕事を。サロンが右肩上がりになるように、これからも発信を続けてまいります^^