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ハウイで焼けたガジュマルの再生 (あなたの再生にも役立てること)

1年前、ハワイ史上最大の火災で焼けたマウイ島ラハイナ市のガジュマルが、再び生長して勢いよく緑の新芽を吹いています。

献身的な樹医やボランティアの努力なしでは、これほど早く回復しなかったでしょう。彼らは焼けてしまった枝を取り除いて、木のエネルギーが生き残った枝へ流れるのを助けました。次の作業は、横に広がった枝から伸びた支柱根の成長を促進するために、堆肥を詰めたチューブと灌漑システムを地中に埋めることです。

私たちが試練を乗り越えて新しい人生を始めようとする時、同じように自身の再生を助けることができます。

傷しか生まない人間関係、自分の価値観からずれてしまったキャリア、すでに意味を失った目標など「枯れてしまった(終わってしまった)」と思えることを手放し、休息、安らぎ、新しいインスピレーションなどの滋養を十分自分自身に与えることで、回復と成長のためのエネルギーを高めることができるのです。

試練が大きい時には「一体どうやってこれを乗り越えて、新しい人生をスタートさせることができるだろう?」と不安に思うかもしれません。そんな時「大丈夫! どんなに打ちのめされても回復して、再び育っていくことができる」と教えてくれるのは、広島市内中央部に位置する名勝・縮景園です。

浅野藩初代藩主によって江戸時代に築成された大名庭園は、1945年の原爆投下で壊滅的な打撃を受けた後、30年の歳月をかけて復旧されました。私が昨年の春にこの庭園を訪れた時、空に向かって伸びる竹林や池を縁取る鮮やかなツツジに、原爆被害の名残は全く感じられませんでした。

縮景園(筆写撮影)
縮景園(筆写撮影)

ハワイのガジュマルと広島の縮景園……遠く離れていようと、再生とその後の発展を可能にしたのが、すべての生命体が持つ生きたいという潜在的な欲求と、それを後押しする作業の積み重ねであることには、変わりありません。

そうした努力は大それたものでなくてもいいのです。枯れてしまった枝を一本づつ取り除いたり、定期的に水をやるような些細な行為の集積がガジュマルの再生を促したように、自分への思いやりから生まれる小さな選択を一つ一つ続けていくことが、あなたの生きる力をサポートして大きく育ててくれるでしょう。


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