見出し画像

【天狐寄席〜楽屋ウラ噺〜】004 ラーメンと蕎麦は、ひとつだった!

どうも、人類は麺類だと思う、店主の山口です。
仕事柄、よく外食をするんですが、そのなかでもやっぱり週2ぐらい、ラーメンを食べたくなるんですよね。
昔ながらの中華そば、醤油ラーメンが大好きで”荻窪界隈”に足繁く通っています。

荻窪には、現存する最古の東京ラーメン専門店があります。
「中華そば 春木屋」です。
実は、そのルーツは、昭和6年創業の日本蕎麦屋。
誰もが知る日本を代表する蕎麦どころ信州、長野での開業です。
戦後まもなく、戦禍を生き抜いた蕎麦職人たちが東京は荻窪にやってきました。

「伝統的な日本蕎麦だけじゃなく、新しい麺料理も提供したい!」

彼らは荻窪で「中華そば」の元祖と言われる「丸長」や「丸信」を開業。
つけ麺の元祖「大勝軒」の源流とも言われる「丸長のれん会」が誕生します。

今では全く違う麺料理に進化した「ラーメン」と「蕎麦」。
およそ100年の時空を超えて、今、ふたたび、ひとつに。


シン・蕎麦屋「浅草 更科天狐」では、前回もチラリとお伝えしたように蕎麦メニューは「クラシック」と「モダン」という2つのカテゴリがあります。
古くは大陸から伝わった蕎麦は、江戸時代に大衆文化として華開きました。そのルーツと製法を掘り起こし昇華した王道の「クラシック」と、伝統を継承しながらも革新に挑む創作「モダン」。その「時」を超えた「蕎麦カルチャー」が交差する、世界で唯一の「シン・蕎麦屋」です。

「モダン」なかでもイチオシなのが、
ラーメンと蕎麦のフュージョンが楽しめる2杯。
信州蕎麦文化から生まれた「中華そば」の鶏清湯を昇華したボーンブロス出汁に塩生姜を効かせた「塩生姜おかめ蕎麦」

ラーメンのトレンドと健康バランスを意識した濃厚でシルキーな鶏白湯に煮干しの旨みを重ねた「鶏煮干し蕎麦」です。

その魅力的な2つの海に泳ぐのは、
”蕎麦打ち仙人”永山寛康先生監修による、
究極で、最高級の自家製蕎麦。
東京「宮本製粉」から仕入れる国産の厳選した「一番粉」を使う「さらしな」と、旬の産地にこだわる蕎麦の実の旨みが存分に楽しめる「十割」の2種類から選べます。

日本中、いや、世界中探してもない唯一無二の2杯。
その眼で愛でて、立ちのぼる匂いを吸い込み、一気にズズッとたぐり、
他では体験できない「出会い」と「温もり」を実感してください。

そして何よりも「ラーメン」と「蕎麦」がひとつになる、
その刺激的な「瞬間」と「驚き」を、ぜひ共感してください。