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廃車と免許返納・・・我が家の場合

85歳まで自分で車を運転していた母。
高齢者の事故のニュースを見るたびに家族は暗い気持ちになって、しつこく免許返納を勧めるも「うん」とは言わず・・・

MCIではお医者さんでも運転を止めることはできない、と知り愕然としました。

ところが【その日】は、突然やってきたのです!

以下、廃車から免許返納までの流れ

母が車に乗る機会は、月に1度の通院と数日に1度の買い物。そして少し離れたところに住む叔母に会いに行くため。

そこで私がしたこと↓

・毎月の通院は、もちろん私が送迎。
・買い物については、毎日私が仕事帰りに電話で「買っていくものある?」としつこく聞いて買って帰る。
・休みの日は私が運転して、叔母の家やとにかくどこかへ連れ出す。
秋~春先にかけてそんな生活を続け、一度も運転する機会を与えませんでした。

そして3~4ヶ月たったある日、母が久しぶりに車に乗ろうとすると、エンジンがかからず・・・

一度も動かさずに冬を越したこともあり、バッテリーが上がってしまった様子。

それなのに、母は車が壊れたと思ったらしい。

そして急に「車はもういらない」と。

気が変わらないうちに、とその日のうちに連絡し、翌日には廃車にするべく業者へ持ち込み。

免許の返納は無理強いをせず、本人が納得した半年後くらいに手続きをしました。

よく車の運転をやめると急にボケる、と無責任に言う人がいます。

でも私は、重大事故を起こして他人に迷惑をかけるくらいならボケた方がまし・・と思いました。

そして認知症になった今、それが原因なのかそうじゃないのかはわからないけれど、あの時車を手放してくれたことが本当にありがたく、それゆえに優しく接することができると思います。

ただ当の本人は、自分が85歳まで運転していたことはすっかり忘れ、テレビで高齢者の事故のニュースを見るたびに「80歳も過ぎたら運転はやめた方がいいよねぇ」と必ず言うのです。



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