漢字が書けない!
母が利用しているデイサービスは認知症対応型で、そのサービスの一つに学習療法があります。
小学生レベルの計算や文字の読み書きなどですが、母にとっては朝飯前。
たった今のことは忘れるのに、そういうことは覚えているから不思議です。
ただデイサービスに通い始めて間もなくの頃、学習療法はもう少し施設に慣れてから・・と、周りの利用者さんの様子を見ていたそう。
それが良くなかったようで、ある日から突然「漢字が書けない!!」と大騒ぎするようになりました。
四六時中、手でなぞる動作をするようになり、そして「○○という漢字が書けない!」と。
安心させようと「漢字なんか書けなくても大丈夫だよ。」というと、今度はそれに反応して「漢字っていう漢字が書けない!」とか「大丈夫っていう漢字が書けない!」という具合。
一日中紙に漢字を書きまくっていたこともありました。
それが、実際に学習療法が始まるとピタッと収まったのです。
今から思えば、自分ももうすぐ漢字を書かせられる。もしわからなかったらどうしよう・・・という不安からだったようです。
毎回100点満点の回答を持ち帰ってはきますが、その時点でもう忘れてて、「これ誰が書いた?」と、母。
脳って不思議。
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