ライナスの毛布、私のぬいぐるみ
私が好きなもの。
本、音楽、紅茶、お菓子、タオル、毛布…
いろいろあるけれど、その中でも子どもの頃から、むしろ生まれた頃から
手放せないものがあります。
それはぬいぐるみ。(にんぎょう)
母がぬいぐるみ好きだったらしく、私のそばにはいつもぬいぐるみがありました。
多分最初の相棒はタオル地のうさぎちゃん。
赤ちゃんの頃の写真に大抵写っていました。
次がまんまちゃん。「さんまのまんま」のオレンジの犬?のまんまちゃんです。
どこに行くにも一緒だったらしく、一度スーパーのキッズコーナーに忘れてしまい、
とんでもない大騒ぎしたらしいです。
まんまちゃんは現役で、実家の私のベッドにいます。
母も思い入れがあるらしく、私の家に連れて行かせてくれません。
次がぽぽちゃん。知育人形のぽぽちゃんです。
昔のぽぽちゃんって、すごいたくさん洋服の種類があったんです。
起きたらパジャマから洋服に着替えさせて、出かける時はコートを着せて、
雨が降ったらレインコート、夏はひまわりのワンピース…。
自分の服よりまじめに選んでいました。
小学生になってもぽぽちゃんを手放せない私に、
祖母が「動き出すよ、喋り出すよ」と言ってました。
怖がらせるつもりだったのだと思いますが、私はそれでいいと思っていました。
だって、小学生ながらに自分の娘だと思っているぽぽちゃんが、
動いて喋り出したらどれだけうれしいか。
そんなぽぽちゃんとは、小学5年生になる時にお別れしました。
引っ越しの時に、ぽぽちゃんを含めた子たち(メルちゃん、ちーちゃん、まあたん)を
弟の友達の妹ちゃん(3歳だったかな)に譲ることになったんです。
「ぽぽちゃんだけは嫌だ」と拒否しましたが、
「いい歳してもうやめなさい」と言われ、泣く泣く手放すことになりました。
お別れの時は「絶対大切にしてね。かわいがってね」と泣きながら手渡しました。
そこからは基本的に動物のぬいぐるみにシフトしました。
私のこだわりとして、迎えた子には全部名前をつけています。(キャラクターはなし)
日菜、北斗、桐生、健助、彩佳、日向、七星、明衣、真衣、りんく、まりん、風太…
もっといますがキリがないのでこのくらいにしますが。
どの子も私の大切な娘、息子です。
私のベッドを見た人は大抵「いろどりはどこで寝てるの?」と言います。
今もベッドを囲むようにコの字に子どもたちが並んでいるので、
私はその真ん中の部分に寝ています。
子どもたちに囲まれて寝るのが一番落ち着くんです。
なので寝る場所が少なくても全然気にしません。
家にいると子どもたちにはよく話しかけます。
「寒くない?」「お腹空いたね」「だっこしようか?」
出かける時にも連れて行きます。
助手席に乗せて、ちゃんとシートベルトをさせて。
小さい時にはイマジナリーフレンドがいる子が一定数いますが、
私はそれがぬいぐるみに置き換わっていたんだと思います。
「この子は今こう思ってる」って感じてましたから。
それは今も多少あります。
出かける時にどの子を連れて行こうか…と眺めると、
「わたしを連れてって!」って感じる子がいるんですよね。
思い込みと言われたらそうなのですが、
私はきっと思いを伝えてくれていると信じたいです。
「ぬいぐるみを手放せない」「タオルがないと落ち着かない」
いわゆる『ライナスの毛布』『ブランケット症候群』の人。
きっと私も引っかかると思います。
けど、それで生活に支障をきたしていないなら、
それで心が安定するなら、毛布バンザイ🙌だと思うんですよね。
だって、ぬいぐるみにもタオルにも年齢制限ないですもの。
「私を助けてくれてありがとう。大好きだよ」って伝えましょう。
『きっと明日は いい天気』
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