劇場を愛するお客さんがいること#6
今日は「劇場プロデュース実習」という名の
職場体験的な実習初日でした。
『滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール』というところで
お世話になっています。
なぜか「びわ湖ホール」の説明をする
その名の通り琵琶湖の湖畔に立つ劇場で
入り口正面が全てガラス張りになっており
まっっっこと美しい琵琶湖が一望できる劇場です。
今日の雪景色には息を飲みました。
1998年に開館し、長い長い歴史の中で
様々なドラマを抱えているんだなあということを
目下学習中の身です。
私が言えることがあるなら、
「劇場でオペラを作っているものすんごい劇場」
「4面舞台がある」
ということですかね。
4面舞台ってすごいですよ。
びわ湖だと、まず18m×18mの舞台があって、
それと同じ面積の舞台が、上手と下手と奥にあるんです。
広すぎ。
下手の端から上手の端まで54m。
全力疾走しても9秒くらいかかる。(わかりづらい)
これがあることで、
作品の流れを損なうことなく
転換(セットチェンジ)をしたり
なんなら終わった側から
ばらして(片付けて)次のツアー先への
トラックに積み込み始めちゃうとかも
できるらしいです。
詳しくは公式HPをご覧ください。
もしくはびわ湖ホールで一度ググってみてください。
ほんとに景色がきれい。
劇場に、お客さんがいる
今日の実習内容は『森は生きている』というオペラの
表方業務でした。
受付でチケットを引き換えたり
お客さんに並んでもらったり
場内整備をしたり・・・という業務です。
びわ湖ホールでは、チケットの引き換え・入場と
場内整備はそれぞれ外部のプロフェッショナルに
お願いしているそうです。
私はインターンとして「最後尾看板」を持って立ってました笑
子供向けの内容かつ、青少年が無料で会員になれる制度
「シアターメイツ」の優待日でもあったので
親子連れが多かったですね。
ただその中でも印象に残ったのは
劇場のファンの方たちでした。
びわ湖ホールには専属の声楽アンサンブルがいらっしゃるため
声楽アンサンブルのファンの方かもしれません。
公演を2階席から観せていただいたのですが、
そのカーテンコールで両手を上げて拍手をしたり
大きく手を振ったりしていたのは、
家族連れではなく、最前列に座る年配のご夫婦や
2階席の端で1人で観に来られている方など、
見るからに「慣れている」方々、
恐らく「劇場のファン」でした。
他の小劇場でも、劇場にお客さんが付いていて
その劇場にくる作品はとにかく全部観に行く
という方がいらっしゃるそうです。
江原河畔劇場やこまばアゴラ劇場の
「劇場支援会員制度」も、
まさにその層に向けた施策です。
今回のツアーで(いきなりたじたびの話)
私が見落としていたのは、こういうお客さんの存在でした。
開学2年目とはいえ、
大学の劇場には学生や教職員の方など
一定数「必ず来てくれるお客さん」が存在したんですね。
ひょっとしたら地域の方で
大学でやってる公演は、大体行ってるぜ!
という方もいらっしゃるかもしれません。
いたら全力で挙手してください。
今後の大学での公演情報は何があっても伝えます。
もとい。
ツアーはほとんどを地区コミュニティセンターで行いました。
そもそも
普段、町内の会議や、お稽古ごとで利用している施設で
まさか演劇の公演が行われているとは誰も思わないわけです。
他の人が借りて利用している部屋に、
ふらっと入るという概念がそもそもない場所なはず。
まあなんかやってるかも知れないから行ってみるか!
とかもないはず。
学校での公演は、なんやかんや
「劇場のファン」(本人はそう思ってないと思うけど)が
いたのかなあ。
それにしてもびわ湖ホールのお客さんは熱かった。
そんな風に思ってもらえる劇場では
どんなことが行われているんですかね。
出来る限りその辺を学んできます。
但馬で公演をする。広報
じゃあ但馬に繰り出して公演をするなら
毎回0からお客さん集めないと仕方ないのでしょうか。
①団体を知ってもらい、
②場所に対するイメージを変えてもらい
③作品を面白そうだなと思ってもらい
④公演の日時などの情報を得てもらい
⑤予約方法を理解してもらい
⑥予約してもらう
⑦来てもらう
この工程をチラシ1つで何とかするのには
限界がありますね。
考えるべきは「どの工程を減らせるか」。
お客さんに全行程を踏んでいただかなくても、
例えば知り合いが出ていれば、
概ね④公演の日時などの情報を得てもらう
くらいからやってもらえばいいわけです。
豊岡演劇祭というパッケージがあれば多少やりやすそうですが、
学生劇団が参加するのはまだ難しそう。
劇団や制作をやられてる方は、
集客としてどんな手を打っているんだろうか…。
チラシの力(長所)って
どの層に、どのように刺さってるのだろうか…。
少なくとも今回のようなツアーは
会場費すらペイできないので、
このままの形では続けられません。
というか地区コミュニティセンターという場所に
ファンができる要素がないので(みんな「利用者」だから)
こっちの方から攻めるのはやめます。
ま、母体が劇団なんだから劇場のファンのことを考えても仕方ないか。
劇団にアイコンがいたとしても、
長くて4年で卒業してしまうのが
学生劇団の特徴なので
個人にファンがついても仕方ない。
団体を続けていく上では
やっぱり団体にファンがつくことが大事そうです。
今日は思考の道筋を一緒に辿っていただく
形になりました。
おそらく今後も「こんなこと考えたんです!」
というよりは、あっちへフラフラ
こっちへフラフラと思考を整理し
自問自答している様を記録する形に
なるかもしれません。
それでもよければ、お付き合いくださいませ。
事前決済やってます
劇団員のおつき(演出・舞台監督補佐)と相談して
今回は「BASE」というECサイトでチケットを販売しています。
色々とテストはしてますが
これも初めての試みなので、
何か不具合あればすぐにご連絡ください!!
「ゲストとして購入」を選択すれば、ログイン・会員登録などは不要です。
ステッカー付きチケットをご希望の方は、「一般(Tシャツなし)」を選んで、備考欄に「ステッカー付き希望」とご記入ください。※先着50名です。ご了承ください。
※「高校生以下 無料」はGoogleフォームのみご予約いただけます。
※「Tシャツ付き」を購入される方はサイズを備考欄にご記入ください。
ご予約はこちら
2月26日㈰ 18:30開演
豊岡市民プラザ ほっとステージにて(Aity7階)
《料金》
一般 500円(先着50名様ステッカー付き)
Tシャツ付き 2500円
高校生以下 無料
▽劇団公式HP
《予約方法》
当日精算(Googleフォーム)
事前決済(BASE)
Facebookやnoteに直接ご連絡いただいてもなんとかします。
ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。