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地域とつながり、森とつながり、循環のなかで生きる自分を感じる

快晴のつちざわの森へ、オランダからのお客様をお迎えしました。
オランダの大学で心理学を教えていらっしゃる、Mさん。
子どもの頃、日本で過ごした経験から、スタッフも日本語で対応しました。
いつもの通りのつちざわの森の森林浴を、Mさんとスタッフ2人で楽しみました。

まずは森の入り口の天神様にご挨拶して、森へ入ります。
天神様を大切にすることは、その周りの里山を大切にすることにつながる、というようなお話をしながら、森林浴を始めました。

・ボディスキャン
・木漏れ日キャッチ
・朴の木のワーク
・匂いを楽しむ
・森で安息タイム
・モミの木のスプレー作り

終わってからは、再度ボディスキャンをして、つちざわのお茶と、津久井在来大豆のきなこをかけたわらび餅で、感じたことや思いをシェアする時間を過ごしました。
「mind fascination」心が(森に)魅了されたとのこと、また、時差ボケだったのでsence(感覚)が起きた!とも。

森林浴の最中、Mさんからはたくさんの質問がありました。

「(つちざわの森にたくさんはえている)ヒノキやスギはなぜ神聖な木と言われているのか?」
「日本人はなぜ紅葉(モミジ)が好き?」
「日本人はなぜ自然が好きなのか、自然との距離がちかい(ちかかった)のか」

そして、

Heritage Keeperが森林浴を企画する目的は?」

このことばには、

①まちの人がここへ来て、ストレスを手放し、リラックスするため。

と答えました。でもそれ以上に思っているのは

②地域とつながり、森のいのちとつながる。
③循環のなかで生きる自分を感じる。

ともお話ししました。

Mさんはなんども「connect」と口にされていました。
connect、つながる、地域とつながり、自然の循環のなかで生きる自分ともつながる。
ヨーロッパでは森林浴は、内省、meditationの方法として捉えられているとは、知識では知っていましたが、Mさんの口からも「meditation」という言葉が出てきました。内省とは自分とつながること。私たちもMさんとつながることができたと思いました。

参加者の質問に答える時は、ああ、日本文学を学んでいてよかった!と思うことばかりでした。2回目の大学院の時は、現代文化研究科でしたし。
ちょっと適当なことも話した気はしますが汗、別れ際に「私はMaster of Art(Japanese Literature) なんです」と堂々と言えてよかった。次に作る名刺にも、ちゃんと「MA」と入れよう。

宗教観については、繊細な問題なので、なかなか難しいところではあるのですが、私個人としては、

鈴木秀夫(1978)『森林の思考・砂漠の思考』NHKブックス

の考え方が、頭にこびりついています。

一神教で砂漠の中で生まれた絶対神をもつキリスト教やイスラム教と
多神教で全体を見通せない、森の中のあちこちに神が宿る仏教やヒンズー教の

違いをお伝えすると、いろいろと納得していただけた気がします。

みなさんも、まずは森とつながり、地域の美味しいものとつながり、自分を大切にす時間をすごすために、つちざわの森へ来ませんか?
森林浴ファシリテーターが森でお待ちしております。


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さらら
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