「変わりたいあなたへ」~明日から仕事を頑張れる、前向きな小説3選~
あなたは仕事に対するモチベーションを持っていますか?
毎日同じことの繰り返しでやる気が出ない……
輝いている人を見て自己嫌悪……
変わりたいけど、始めたことを続けられない……
こんな風に思っている方も多いのではないでしょうか?
実際、日本人の”仕事へのモチベーション”は先進国(G8)の中でも最下位です。
(参考:Vistas Adecco「G8の中で最下位。日本人の「やる気」が低い理由とは⁉【前半】2022年9月27日
今日は、仕事に対するモチベーションを高めたい、新しいことに挑戦したいと思っている方におすすめの小説3つをご紹介します。
ぜひこれを読んで、新しい一歩を踏み出すエネルギーを吸収してください。
1)幸田真音『舶来屋』 / 有名ブランドはなぜ広まったのか? 仕事へのやる気をもらう
グッチやセリーヌなど、誰もが知る有名ブランドを日本へ広めた、サン・モトヤマの創業者・茂登山長市郎氏のお話です。
実在人物をベースにしており、波乱万丈ですが魅力的な人生に一気に引き込まれます。
ブランディング、マーケティング、接客業などに関わっている方はもちろん、すべての社会人にとって、得るものが多い必読の小説です。
・ビジネスのモチベーションを得られる
戦後の激動期、お客様の期待を第一に、主人公は多くの困難を越えていきます。
時にはわらしべ長者のように、貪欲に商品確保に励みますが、「こういうふうに交渉するとよいのか!」、「ここまでこだわって売るのか」など仕事に対する姿勢を、改めて考えさせてくれる小説です。
・ブランドの背景を知れる
今では当たり前に浸透しているブランド品ですが、「こんな激動の背景があったなんて!」と
驚きの連続です。読み終えた後、高級ブランドを買いたくなりました。(笑)
メーカーにも歩んできた歴史があると認識するだけで、物への愛着が高まり、大切に使おうと思わせてくれます。
・読みながら、一緒に成長できる
小説の中には、仕事に対するモチベーションが希薄な青年が出てきます。
彼は”ブランドの激動ストーリー”を聞いている立場なので、私たち読者も一緒にストーリーを聞いている気分になります。
青年の姿を自己投影することにより、読者も前向きな気持ちを得られるはずです。
また、心に響くセリフが出てくるのもこの小説の魅力です。
仕事に関して悩んでいる方はもちろん、自分自身を見失っている方にも響くものがあります。
私自身、この小説に出てくる「満ちたら欠ける」という一説がとても好きで、ときどき夜空を見上げて『舶来屋』のことを思い出します。
2)今野敏『任侠シリーズ/計6巻』 / 私も一緒に働きたい! よいチームとは?
ヤクザが一般企業を世直ししていく⁉ 気分爽快なお仕事小説
ひょんなことがきっかけで、ヤクザの組員たちは一般企業の再生を任されます。
普段は違う世界に生きているからこそ、当事者では気付けない改善点にどんどん気付き、ビジネスを成長させていきます。
学校、病院、出版社、銭湯など、色々なビジネスに触れられるのも魅力的なポイントです。
・一緒に働く人は大事
仕事を通して嫌な気分になったとしても、同僚と共有できるだけで救われることがあります。
逆に周りにいる人の士気が低かったり、憧れ要素がないと、こちらのやる気も下がります。
そもそも誰かのやる気を奮い立たせるのは、とても難しいことです。
この本に登場する組員たちも、最初は堅気のビジネスにまったく興味を持ちませんでした。
そんな彼らもリーダーである親分の手腕により、徐々にモチベーションを高めていきます。
やる気を出させる話術など、社会人として学べるポイントが多いのもおすすめの理由です。
・応援したくなるのは、憎めないやつ!
「なんかあの人憎めないんだよね……」という愛されキャラ、あなたの周りにはいますか?
この小説に出てくるキャラクターたちは、まさしくそれです。
この小説では、刑事ドラマに出てくるような、横暴なヤクザは登場しません。
人情味あふれる親分を筆頭に、なんか憎めないメンバーで溢れています。
ときどき出てくるコミカルな会話に、読んでいるこちらも自然と笑顔になります。
そんな彼らを応援できるのも、この小説の醍醐味です。
「また奴らが帰ってきた!」そんなフレーズがぴったりのシリーズです。
3)知念実希人『死神シリーズ/計3巻』 / ハートフルな出会いに触れ、心をスッキリ
最近”終活”という言葉を耳にすることも増えましたが、もしあなたの人生が突然終わるとしたら、やり残していることはありますか?
この小説では、主人公である死神たちが、呪縛霊を救いに下界におりてきます。
テーマだけ聞くと重そうですが、深く考えずさくっと読める小説です。
著者が現役医師だからこそ語れる、命のストーリーを読んで心を温めましょう。
・死神たちの可愛さに癒される
人間と接するため、死神たちは犬や猫などの仮の姿で暮らしています。
小説の中では動物たちの習性がコミカルに描かれており、動物好きにはもちろん、そうでない人も思わず笑みがこぼれるシーンが盛りだくさんです。
街中で犬や猫を見かけたとき、「君は死神ですか?」と聞きたくなるぐらい、愛すべきキャラクターに仕上がっています。
そんな風に彼らが描かれているからこそ、ヘビーなテーマも読みやすくなっています。
・心の中をリセットし、前向きな気持ちを手に入れよう
ありきたりの言葉になりますが、やはり今を生きるのはとても大切なことです。
もし自分が地縛霊になると仮定した場合、なにが心残りになるでしょう?
会いたい人、行きたい場所、挑戦したいこと……
自分を追い詰めず、夢や理想を全部書き出してみてください。
心残りに思っていることに気付けたら、ひとつでも実現できるよう一歩を踏み出してみましょう。
おすすめを紹介してきましたが、読んでみたい小説は見つかりましたか?
今回ご紹介した3冊は仕事に対するやる気が高まるため、社会人にはいずれも必読です。
区切りを付けやすい本のため、普段は本をあまり読まない方も、ぜひ挑戦してみてください。
”可能性は無限大”、それが本の魅力的なところです。
私自身も本を読んだ後は登場人物に感化され、作中に出てきた料理を食べたり、新しい場所に行ったりしてみます。
心に響くセリフがあれば、それを日々思い出します。
今回の小説が、あなたにとってよい出会いとなることを願っています。
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