メラメラ
森の暮らしでは、植物たちがぐんぐん育っていました。獣ちゃんの足跡はあるけれど、オクラの双葉とマリーゴールド以外は特に、お口には合わないご様子。
雉らしき鳴き声も先月は頻繁に聴こえましたが、今回はあまり聴けませんでした。
木々は、紅葉を終えていて土の上にはらはら、重なっておりました。
一日目は、「寒いなぁ」くらいでしたけれど、二日目は「冷ぇぇ(ひぇぇ)っ!」と叫びたくなるくらいに、風は冷たく、芯からじわじわと冷えていく寒さ。指先がじんじんと麻痺するくらい(こんなの、初めて!)。家に薪、車にスタッドレスタイヤ搭載!薪を運んでくださった方と、家の前へ薪を運んで組み立てました。
あと、コンポストもようやく創りました。芽の出たじゃがいもは、土に埋めてみました。
その瞬間感じたことを身体を動かして行動することは、潔くてきもちがいい!心地がいい!たのしい!したいこと、やりたいことが、次々湧いてきます。
街の暮らしでは、寒いと言っても、エアコンで凌げるくらい。なにより、冬生まれのわたしですけれど、冬の寒さはとっっても苦手であります。果たして、森での本格的な冬、わたしは越すことができるのでしょうか…。といっても、今は白銀のキラキラした世界を二次元でしか想像できない。
薪ストーブで火を起こすのは、パートナーがいつもしていました。薪を節約して新聞紙ばかりで燃やしていたものだから、薪に火が着くまで、大変時間が掛かりました。おまけに、灰も暖炉にたくさん貯まる。ものは試しで暖炉に燃えやすい木(桜や薪割りの時に出る箚さくれた木など)を組み、その上に太い薪を空気が入るように組んで、マッチ一本擦って箚さくれた木へ着火してみたら…、あっと言う間に点火しました!おお!ファイアー!大仁田厚さんが言っていたのを、思い出しました!なるほど!戦う前に、言うのも納得です!火の炎をみているとメラメラしてくるというか、氣合が入ります!
薪火をみつめていると、太古の昔は火を使って料理をしたり、土器を創ったり、儀式をしたりしていたんだなぁと、不思議なきもちになりました。ガスの火も、火には違いがないのだけれど。あんなに太い薪を炭にしてしまう。物凄いエネルギーだと感じました。芯からぽかぽかしてくるし、なんか顔がヒリヒリするなぁと思ったら、日焼けもしていました!きっと、近づきすぎですね。炎をみつめていると、一瞬たりとも同じ景色はなく、飽きないし、時間を忘れてしまいます。なんせ、あたたかい!
祭りやお祓いなど神事にも、水と火が使われるのも、なんだかストンと腑に落ちました。そうだ!台所だって、水と火は不可欠。料理教室森田の久美先生も、水と火から生まれると、教わったんだ。いやぁ、火だけでこんなに遊べるのか!面白すぎる!焼き芋もしてみました。アルミホイルを巻いて薪火に入れてみたけれど、ホイルが焼けてしまいましたので、鍋にさつまいもを入れて、暖炉の上で蒸し焼きにして食べてみました。火の入り方が、ガス火とは全く違いました!輪切りのさつまいもをみていると、木の年輪にみえてきました。エネルギーの入り方…。
春にはさつまいもを植える確定!次は林檎もじっくり焼いてみよう…こりゃたまらんねぇ。切った野菜や焼鳥も串に刺して焼いてみたら、美味しいんちゃうのん!鍋でコトコトしたら、あったかウマウマちゃうのん!火というのは、あらためて、面白く、素晴らしいなと、実感いたしました。料理の時に、力をもらうのは、水と火のチカラもあったのだなぁと、感じました。
パートナーもわたしも、なんだか童心に還っていくようで、表情もゆるむし、眼の輝きも、きらっきらしていくようです。
生きていると、面白いことが、たくさんありますね。
明日は満月
夜に名も知らない鳥の声が聴こえて。
言葉にならない、なにかが満ち満ちそうです⚪