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お茶でもどうぞ|2024-12-13日記

タイトルに『お茶でもどうぞ』を書き込もうとしたら『お茶でもどうど』と書いていて、ふと、母のことを思い出した。
母は生まれも育ちも和歌山で、訛りの影響で「ザジズゼゾ」のザ行が、「ダヂヅデド」のダ行になり、「どうぞ」は「ドウド」と話していて、幼い頃のわたしは母に「どうぞって言って!」と何度も「どうぞ」をせがんで言ってもらったことを思い出し、胸がふわっと、軽くなった。ぬくもり。

湯たんぽを抱えて、ぐっすり眠った。
あたたかい、それだけなのに、そこに、あんしんがある。

家に薄紙のグラシン紙が余っていて、(これで何か、できないかなぁ…)と考えていた。

「そうだ!」と、ヨーロッパやアメリカのアンティークの紙物が引き出しに締まったままだったことを思い出した。

古い紙物を扱ったお店があり、わたしは夢中になって足繁く通った。そこへ出向くためにその土地に足を運んでいたと言っても、言い過ぎではないほどだ。

チーズや薬瓶のラベル、切符、何処かの誰かの領収書、五線譜も手書きの楽譜、紙のコースターやレース…。

今やキャッシュレス、電子カードや端末で物を手にでき、乗り物に乗ることができる便利な時代。

けれども、その古い紙、物に触れて、かつて人々が月日、手をかけて手づくりして暮らしていた時代があるのだなぁと、土地の風景、匂い、息づかいを感じ異国にショートトリップしたような、旅行気分を味わったものだ。

その古い紙物の店の方は、店にいる間、封筒や値札のラベルを作ったり、包装紙にスタンプを押したりして、手しごとをされていた。
(何だか、たのしそうだなぁ…)と眺めていた。

(そういえば…)と家に余った薄紙のグラシン紙があるから店の方を思い出し、「これで、封筒を作ってみよう!」と思い立った。

そのためにハサミ、糊など準備していたら(そういえば…)と引き出しに締まったままの古い紙物があったことを思い出した。

(これ、組み合わせたら、面白いのでは!)と、ひらめいてしまい、あれよあれよと夢中になって、没頭してしまった!

紙を糸で縫い、あれこれ組み合わせるのもたのしい
マチ付き封筒のようにリボンをつけて
マチ付き封筒開いた図

グラシン紙とアンティーク紙物の封筒

ヒャー!!たのしかったー!!
「きゃー!かわいい♡」、「あら〜!いいじゃない!」、「わぁー!いいやんいいやん!」と、黄色い声援を自分に贈りつつ、人形遊びの衣をあてがい組み合わせていくような、お店屋さんごっこ遊びの延長というか、とにかく、たのしかった!

昨日のお茶の出涸らしをすすりつつ、この日記を綴りながら、自分で自分を仕上げていく。

今日もますます、ごきげんな一日を〇









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sakikawasumi
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