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せんすい島とすうちゃん

「すうちゃん!朝だよー!」
「起きてー!」
「いい天気だー!」
最近朝になるとキノコ達が起こしてくれる
「…ん、おはよう…」
ムクリと起き上がり伸びをしてベットから下りると
「今日は遠足の日だよね?」
その言葉に一気に目が覚めた。
「そうだった!」
そこからは急いで顔を洗い服を着替えてパンを食べて昨日準備していたお弁当と水筒をリュックに入れようとしてリュックが無い事に気が付いた。
「あ!しまった!リュック用意するの忘れた!」
どうしょう!そこまで気が回らなかった!と考えているとキノコが
「僕に任せて!…でリュックって何?」
一瞬ガクッとなったけど気を取り直し
「リュックって言うのはこのぐらいの大きさの背中に背負う物なんだけど…分かるかな?」
「うーん?分かった!」
そう言いキノコがプクーと息を吸うと風船の様に大きく膨らんで
「このぐらい?」
聞かれ
「うん、そのぐらい」
と答えると
「出来た!ハイどうぞ!」
ハイって言われても…どう見てもキノコの置物にしか見えないけど?
「これって何処に荷物入れればいいの?」
聞くと
「うんとねー僕の笠の部分を取ってみて?」
「笠ってこれ?」
と笠を取ると胴体の部分が袋になってる
「え?ここにお弁当と水筒入れても大丈夫なの?」
聞くと
「大丈夫!…たぶん!」
たぶんって…と試しにお弁当と水筒を入れてみると
「うん、何とか大丈夫そう」
良かったとリュックの中を見るとまだ隙間が有る私はハンカチやティッシュを入れたポーチを入れて笠を戻すと外から
「すーうーちゃん!」
「おーい!起きてるかー!」
カメちゃんとうーちゃんの声が聞こえて私は慌てて
「もう行かないと!あの背負える様になってくれる?これだと私持って行かないといけない」
「んー!分かった!ハイ!」
そう言うと背負える様に紐?みたいな物が…試しに背負って見ると…うん、出来た!
「ありがとう!それじゃあ行ってくるね!」
「いってらっしゃーい!」
「楽しんで来てねー!」
「気をつけてねー!」
キノコ達に手を振り家を出ると、うーちゃんとカメちゃんが
「おはよう!うーちゃんカメちゃん!」
「おー!」
「おはようすうちゃん!良いお天気で良かったね」
「そうだよなー、雨だと大変だもんな!」
「?あれ、でも今日の遠足って…確か」
カメちゃんが言いかけると、
「喋ってないでさっさと行こうぜ!遅刻するぞ!」
うーちゃんはイソイソと先に歩き出してしまった私もカメちゃんと急いでうーちゃんの後を追った。
「行こうすうちゃん」
「うん!」
カメちゃんと手をつないで私は昨日読んだ絵本の話を2人に話すとカメちゃんもうーちゃんも興味津々と聞いてくれた。
すると普段本なんかに興味が無いうーちゃんが
「なんか面白そうだな!今度読ませてくれよ!」
「私も読んで見たい!」
「うん、いいよ!」
と2人と約束した。
そして学校に付き教室に入ると
「あ、おはよう!」
皆がもう居た。
「皆早いな!」
「うーちゃんおはよう!」
「おはよう!」
「おはようー!カメちゃん」
「おはよう!」
「おー!すうちゃん!」
皆に挨拶をかわしながら自分の席に着いて皆とお喋りしていると、クマ先生が教室に入るなりニコニコと大きな声で
「皆さん!おはよようございます!今日は先生も楽しみしていた!遠足ですよ!先生楽しみで眠れませんでした!」
そう言い皆を見渡して
「うん!皆さんちゃんと揃っているようですね!それでは今日の目的地の海に向かいます。迷子にならないように先生にちゃんと着いてきてくさい!いいですか?」
「はーい!」
クラスの皆がそういい、列になり学校を出発した。