見出し画像

#03 課題図書

皆さまこんにちは。さらいです。
突然ですがOMO3浅草には課題図書があります。
それがこちら。

実際に休憩室に置いているあかね噺

画像は発売されたばかりの最新巻です(2024年9月時点)。
なぜこれが課題図書なのかというと、OMO3浅草にはこんなアクティビティがあるから。

日々当館のご近所さん「浅草演芸ホール」などで活躍されている落語家さんたちが、
金・土曜日夜、ご宿泊の皆さまのためだけに一席披露してくださるという贅沢なイベントです。

こちらの開催にあたり私たちスタッフは落語をはじめとした寄席の芸能について学び始めたのですが、
恥ずかしながら伝統芸能に馴染みの薄いスタッフばかり。
そのスタッフ用の教材として私が取り入れた一つがこの「あかね噺」です。
漫画という視覚的に伝わり易いツールであることもあり、落語家さんが監修を務めていることもあり彼らの普段や稽古などの様子がよくわかります。
また登場人物は皆架空ではあるものの、現実の寄席や落語のグループ(敢えて「グループ」と言います)をモデルにしているため、
現実の落語の世界を理解するのにとても役立ちました。

読む進度はスタッフそれぞれなのですが、私はというと…、

どハマり。

監修されている落語家さん、
「林家けい木(はやしや・けいき)」さんに
個人的にサインまでいただく始末

極端に言うと「扇子と手ぬぐいを持った人が座布団に座って話すだけ」という少年ジャンプに向かなそうな落語を
完全に少年漫画に適した表現と人間ドラマに創り上げています。
キャラクターも見た目も性格も本当に様々なタイプの人物が現れていて、誰でもこの中の誰か一人には感情移入できるのでは!?と思います。

私が特に思い入れがあるのは、主人公・あかねの兄弟子である阿良川こぐま
落語をするにあたっては、その演目の当時の文化、風俗などあらゆる歴史を学び、物語にとことん向き合う人。
その結果得られる莫大な知識を背景に奥深い一席を披露することから「寺小屋」と呼ばれています。
ただ裏を返せばそこまでしないと自信が無く、堂々と噺を披露できないほど小心でネガティブ、
一日のうちに会える初対面の人数制限を超えるとダウンしてしまうという二面性のある人物です。

既にかなり長文で読む方がしんどいテンションかと思いますので、ここまでにします。
(こぐま兄さんの話はまた書きます…)
とにかく勉強になり且つ面白い!OMO3浅草スタッフ愛読!のあかね噺。
少しでもご興味が出たら読んでみて、落語を見たくなったらOMO3浅草まで!
落語沼の入り口、浅草落語ナイトでお待ちしております。


いいなと思ったら応援しよう!