スリランカカレーとの相性もバッチリ。沖縄県産コリアンダーシードが熱い!
唐突ですが「スパイス」と聞くと、どこで栽培されるイメージを抱かれるでしょう?やはり、東南アジアや南アジアあたりがパッと思い浮かぶでしょうか??
今日は意外や意外、日本に目を向けて。
国産コリアンダーシードについてご紹介します。
コリアンダーと言えば、異名カメムシ草と呼ばれるくらい独特、いえ強烈な芳香を放つ葉の部分=パクチーがメジャーですね。
一方、スパイスとして使われる完熟した種子=コリアンダーシードは甘く爽やかな香りが特徴。スリランカではコッタマッリと呼ばれ、カレーづくりには欠かせません。そんな重要なお役目を担うコリアンダーシード、実は沖縄県産のものがあるんです!
きっかけはひとつの記事
わたしがその存在を知ったのは、こちらのnote。沖縄県最北端の国頭村で地域おこし協力隊を務められているキヨリンドさんの記事から。キヨリンドさんはアーユルヴェーダ にも深い造詣をお持ちで、わたしもいい刺激を受けつつ記事を読んで勉強させてもらっています。
こちらの記事を読んで、すぐさま「使ってみたい!」と思いキヨリンドさんにご連絡したところ…なんと「開店祝いです」と温かいメッセージとともに送ってくださいました!キヨリンドさん、改めてお気遣いいただきありがとうございます!!
さっそく開封。いつも使っているスリランカ産のものと比較してみます。写真の左側がスリランカ産、右側が沖縄・やんばる産です。
スリランカ産のものに比べて少し小ぶりで、優しい香り。栽培期間中は農薬不使用ということで、安心して使うことができるのも嬉しいポイント。これは書くのは易し、相当なご苦労が伴ってのことと推察。詳しくは上述のキヨリンドさんの記事をお読みいただきたいのですが、アブラムシの駆除が大変そうです。
いざ、使わん
さっそく調理してみましょう。まずはシンハラ・アチャール作りに使わせていただきました。シンハラ・アチャールとは季節の野菜とスパイスで作るスリランカ版ピクルス。スリランカ食堂サライラサイでは「覚醒のピクルス」と名付けてご提供しています。
いつものスリランカ産と比較して、まろやかな味に仕上がった気がします。アチャールの他にも、カレーやサラダなどとの相性もバッチリでしたよ♫
*ご参考までにシンハラ・アチャールとはこんな料理
スパイスを取り入れた健康生活
コリアンダーは数千年前の古代エジプト時代から、薬用として、また調味料として用いられてきた最古のスパイスのひとつ。とはいえ、まだまだ馴染みは薄いようです。
先日も出張料理の打合せをしていた際「あのぉ、スリランカカレーってパクチー入りますか???」と不安気な質問を受けました。
答えはNO!スリランカ料理では葉の部分=パクチーは使いません。ですので、パクチー嫌いさんも安心して食べていただきたいのですが、種=シードは頻繁に使います。シードのまま油で加熱したり、パウダー状にしてマリネしたりと使い方もさまざま。消化器系に働く作用があり、胃腸を整えるためにお茶にして飲んだりと、スリランカでは健康生活に欠かせないスパイスです。
これまではスリランカ産にこだわって使ってきましたが、地産地消ともいいます。これからは日本産スパイスにも目を向けて、研究していきたい。
ちなみに沖縄・やんばるはスパイス栽培の北限地らしく、その気候特性を活かしコリアンダーの他にも胡椒などを試験栽培されている模様。これは、今後が楽しみ。
これからも「心と体をハッピーに」。いろいろなスパイスを取り入れた「食べて美味しい」「美味しくて元気になる」」料理で、心と体が整う健康生活を提案していきます!
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