インドとの違い。スリランカカレーに欠かせない5つのもの
インドと何が違うの?
「インドと何が違うん?スリランカカレーって」
これもよく聞くセリフです。
お隣の国だって、同じカレー文化だって、ちょっと違う。
いえ、実はかなり違います!
国土の広いインドでは、北と南で気候もずいぶん異なります。
北部で食べられるインド料理は、日本人が「インドカレー」といって最初にイメージするものだと思います。日本のインド料理店では、「カレー&ナン」が代表選手。
スリランカではほとんど使わないバターなどの乳製品が入り、こってり濃厚なカレーが特徴です。
小麦文化で、パンのようなチャパティやパラタなどが主食の点も、米文化のスリランカとは異なる点。
カレーはカレーでも、スリランカカレーとは似て非なる食文化です。
一方、スリランカにも近い南部地方。
南インド料理は、スリランカと同じく米が主食など共通点も多いです。カレーも水分が多く、酸味がきいてあっさりしています。
下のような南インド料理のミールスは、見た目もスリランカのライス&カレーに通ずるところがありますね。
しかし相違点もあり、南インドは菜食中心ですがスリランカでは肉も魚も食べます。
突き抜けるような刺激的な辛さ
味の比較をすると、スリランカカレーはインドのカレーと比べて辛いです。
通常「辛い」というと「チリ」をイメージしますが、スリランカカレーの辛さのもとは、チリよりは黒胡椒や生のまま使う青唐辛子から引き出されているように思います。
特に、黒胡椒の爽やかで鋭い、突き抜けるような刺激的な辛さが際立つカレーが豊富。わたしも好んで作る魚や豚肉のカレーは、挽き立ての黒胡椒をふんだんに使います(それでも現地よりは少なめに)
黒胡椒はお皿の上のカレー仲間たちを、ギュッとまとめてくれる、頼もしい親分的存在です。
欠かせない、5つのもの
最後にスリランカカレーの特徴を語る上で外せない、スパイスと食材を紹介します。この面々がなければ、スリランカカレーは成立しないと言っても過言ではありません。
スリランカ5兄弟とでも名づけましょうか^^( )はシンハラ語ネームです。
・ミックスカレーパウダー(トゥナパハ)
・カレーリーフ(カラピンチャ)
・パンダンリーフ(ランペ)
・ココナッツ(ポル)
・モルディブフィッシュ(ウンバラカダ)
(右上から時計まわりに)
カレーリーフ、ミックスカレーパウダー、ココナッツ、パンダンリーフ、モルディブフィッシュ(中央)
ひとつひとつがスリランカカレーでとっても重要な役割を担う、なくてはならない存在。詳しくは次の機会に。
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