マガジンのカバー画像

自分でつくれる自己肯定感

98
自己肯定感が低くてもなくても、自分でつくっていけるアイディアをこつこつと
運営しているクリエイター

#アレクサンダーテクニーク

「居場所を見つける」の前提を覆す

「居場所がない」「居場所が見つからない」 みたいな言葉が市民権を得て、それに対応するように、どうやったら居場所が見つかるかの方法論のようなものも増えたと思う。 今日ふと、そういうタイトルの本を見かけて思った。 こういった本や考え、アドバイス?のようなものは、ひょっとして、私やあなたに合った「居場所」は事前にこの世に存在して、何かしらの方法で提供される、という前提に立ってるのではないかしら?と。 全部を読んだり調べたりしたわけではないけれど、「居場所はあるよ。大丈夫だよ」と

本の紹介:大人「だから」できる上達

大人には大人の、上達の仕方がある。 子供や若い人の身体・脳、スピードなんかには年々、到底及ばなくなっているし、 時間の使い方も集中力も違うだろう。 だろう、とかじゃなくて、実際違うんだなということを、年々ひしひしと感じてる。 昔ほど頭は回らないし身体は動かないし時間の使い方も変わってる。 でもそれは、決して嘆くばかりの事実ではないんだよね。 以前はがむしゃらにやるしか知らなかった「上達」のしかた。 大人になった今は、違うやり方があるんだってことを、ここ数年でたくさん学んだ

podcast「さらっとゆきましょう」

アレクサンダー・テクニークを学ぶ仲間であり、大好きなお友達であるピアノ・マリンバ奏者のゆきちゃんと 「心と身体を大切に進みたい人の待合所」と称してpodcastをやっています。 技術や身体の使い方と同じくらい、心のことも大切にしたいし、 そういう話に興味があるけどなかなか普段できない人もたくさんいるよね? そんな人たちがちょっと休憩していけるような場所があるといいよね。 という気持ちで2人で始めました。 私たちがアレクサンダー・テクニークを通して学んだこと・知れて嬉しか

自分情報のアップデート、進んでますか?

アレクサンダー・テクニークでは、常にあらゆる情報を新鮮なものとして受け取ります。 普段意識しない、習慣で何も考えずにできてしまう動きも、何度も練習して身につけたことも、環境から得られる情報も。 AT教師は生徒さんが「当たり前」と思って気付いていなかった自分情報を、新しく発見するサポートをしますが、 最近私は、自分の「自分について思っていること」情報がすごく停滞していたことに気付いてしまいました。 AT教師なのに、ダメじゃん(苦笑 身体や見た目の変化は、たまにはっとすること

ただの「好き」を起点に自分を取り戻す

自分を好きになれなかったり自信のない人は、誰かの目線をずっと気にしてきた人だと思う。 誰かが喜ぶことをする、誰かに嫌われないためにやらない。 他人の目線に自分の行動を左右されることが「当たり前」だった人は、自分で自分の人生をコントロールしてる感覚がそもそも薄いから、生きづらい。 子供がおもちゃ屋さんで「すてき☆ほしい!」と思う物を自分で決めることすらさせてもらえなかったら(「これがいいよね」を押し付ける親は今でもたまに見かけるけど)確実に自分に自信が持てなくなっていくし、「

自分についている嘘を、なぜ知っているか

子供の頃、嘘をついた時の気持ちを、覚えていますか? はっきりとではないのですが、 私は、誰かに嘘をついた時の景色を「私は嘘をついてる」というバツの悪い気持ちと一緒に、いくつも覚えています。 本当はそう思ってないけど、自分を守るためについた嘘 嘘を責められないために、重ねた嘘 矛盾をなんとかするために、ついた嘘 悲しい気持ちを隠そうと、ついた嘘 バレていた嘘もあるかもしれないし、完全にうまくいった嘘もありました。 でもどんな時でも「これは、嘘だ。私は私にも人にも嘘をついて

アレクサンダー・テクニークで自己受容が進むわけ②

前回の #note はこちら アレクサンダー・テクニークが自己受容と親和性が高いポイントの2つ目です。 【短時間で達成感がある】 自己受容に関わるものに自己効力感があります。 自分が「目標や目的を達成できる」と思える状態のことです。 そして自己受容は、自分の本当のサイズを知って、それを受け止めている状態で つまり誰かとの比較から解き放たれていることだと考えています。 自己効力感と自己受容について考えたとき、 まず、自分のサイズを知ることは「できること」が何かを知るこ

アレクサンダー・テクニークで自己受容が進むわけ①

アレクサンダー・テクニークの教師資格を取るまでの約3年で 自己肯定感がぐっと上がった時期がありました。 自分に対して否定的な感情が強く、だからこそいらぬプライドが高かった私が、自分のサイズを認め、人にも自分にも優しくなれたステップと アレクサンダー・テクニークは密接につながっていたと思います。 ---------------------------------------- AT(アレクサンダー・テクニーク)が自己受容と親和性が高いと考えるポイントが2つあります。 ①心理

嘘と、嘘に気付いていたから見つけた本当

「なんか私、これの先生になりたいかも」 アレクサンダー・テクニークの個人レッスンを初めて受けた帰り、唐突にそう思った。 教師との距離感や関係性が、かつて経験したことのない不思議ないい塩梅で 「これを学ぶと私の何かが変わる」と感じた、それは全然、嘘じゃない。 でも本当は、ずっと気付いていて誰にも言えなかったけど、 私には別の「願い」があった。 「音楽と繋がっていたい」音楽から離れないためにアレクサンダー・テクニークを学ぼうとしていたし、これを学べば音楽の近くにいられると、関