お前もサンタクロースにならないか?
お前もサンタクロースにならないか?見れば解るお前の優しさ。さては、ええ人やな?
いっしょにキッズを笑顔にしたくないか?キッズの幸せに興味がないだと?お前とは価値基準が違う。森に帰ってくれ。
・・・ちょっとキャラクターがごっちゃになってきました。無理に人気コンテンツに乗っかろうとするのをやめます。
みなさん、「ブックサンタ」をご存じでしょうか?
「NPO法人チャリティーサンタ ブックサンタ運営事務局」という団体が、2017年に始めたチャリティープロジェクトです。活動の目的は、厳しい状況に置かれている全国の子どもたちに本を届けること。全国のNPOと書店が連携し、指定の書店で本を買うだけで誰でもサンタクロースになれる魅力的な企画です。
今回はこちらを利用し、私も念願のサンタクロースになれました。
なんで、私がサンタに!? この記事では、あなたも絶対にサンタクロースになれる!「ブックサンタ」攻略ステップをお伝えします。
結局のところ、サンタクロースって何者やねん
私が本当にサンタクロースになれたの疑っている方もいるかもしれません。サンタクロースとは一体何者なのか、ここで再確認しましょう。
ざっくりとしたイメージだと、「上下赤い服を着て、煙突から他人の家に入り、クリスマスツリーの下にキッズが喜ぶプレゼントを置いて帰る人」という感じでしょうか。
得体の知れない存在ですね。
冬の稼働状況しか情報として入ってこないため、季節労働者っぽい感じがする。
そして、上下赤い服。ファッションは自由ですが、なかなか個性的なご趣味。全身赤をまとうなら、クイズに答えるだけのお仕事でも「同志社大学卒」くらい箔のつく経歴を主張してほしいもの。ましてや住居に侵入するのだから、よりしっかりと身元は明かして欲しいですね。
そして、この「赤い服」と言う設定も、某コーラの会社の広告クリエイティブが由来だと聞いたことがあります。ほな誰やねん。残った要素を分解すると「住居に不法侵入する」と「キッズが喜ぶプレゼントを置いて帰る」しか残りません。前者はサッチーが許しても法が許さないので、この記事では「キッズが喜ぶプレゼントを置いて帰る」人をサンタクロースの定義とします。
そういうことなら、やはり私はサンタクロースになったのだ。
簡単3ステップで「ブックサンタ」でお前もなろう
手順はたったの3つです。
Step1 パートナー書店で本を選ぶ
Step2 選んだ本をレジで購入して預ける
Step3 クリスマスにサンタが本を届けます
要はパートナー書店でキッズが喜ぶ本を購入し、置いて帰れば完了です。パートナー書店のリストは公式サイトを参照されたし。42都道府県461店舗もあるそうです。
パートナー書店に足を運ぶのが難しい方には、オンライン書店での寄付やクラウドファンディングがおすすめです。オンライン書店では、推薦された本の中から購入できるため、本を選ぶたのしみもあります。
そして、実際にサンタクロースに扮して、各家庭に本を届けるボランティアも先着順で受け付けているようです。私は涙腺のパッキンが壊れており、映画の本編が始まる前に予告編で5度泣く女なので、届ける活動は断念しました。ご興味のある方はぜひ。いい体験になりそう。
実際に本を託してみた
12月某日、パートナー書店のMARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店を訪れました。
本は人生に多大なる影響を与えますよね。キッズの心は真っ新なのだから、たくさんの要素を吸収するはずです。あらゆることに配慮した結果、なかなか納得のいく本を見つけられず、絵本コーナーに小一時間滞在することに。
ちゃんと読んだ上で、このような本を見送りました:
・キラキラの魚が凡庸な魚に鱗を寄越せと迫られ、断ったら孤立する本→体のパーツを要求するような奴と友だちになってほしくない。「イカゲーム」ですら死人の臓器しか取らんかったのよ。
・バレリーナに憧れて、うさぎちゃんの目がキラキラになる本→キッズがバレエを習いたくなってしまったら、お金と時間というコストの面で親御さんに迷惑をかけるかもそれない。できないと言わせるのも悲しい。俺は責任を取れない。
・女性キャラの語尾が「〜だわ」の本→冗談は戸田N津子だけにしてくれ。
・お母さんがエプロン姿でパンケーキを焼く本→令和やぞ。
・男の子だけが冒険に行く本→令和やぞ。
熟慮の結果、動物が主人公のこちらの2冊にしました。
「はらぺこあおむし」はエリック・カール氏による定番の絵本ですね。仕掛けがあるのも喜んでもらえそうかなと選びました。
「くろねこのほんやさん」は本屋さんのポップをきっかけに手に取ってみました。台湾の絵本作家、シンディ・ウーメ氏によるもの。親しみを持てる絵柄で、多様性に配慮されていた点が決め手です。
本屋さんに行くと書店員さんのおすすめに触れられ、ネットで購入するのとは違った出会いがあるのが良いですね。
この2冊を持って、レジで「ブックサンタでお願いします」と告げ、お会計を済ませたら任務完了です。伝えるのは「熱盛でお願いします」くらいの長さ&1ラリーで終わる会話なので、内向的な私にもできました。
本を託すと、お礼としてステッカーとサンクスレターをもらえます。サンクスレターにはQRコードが記載されており、読み取るとキッズの感想が集まった寄付者限定サイトを見られます。参加してよかったと実感する内容です。
いつまでサンタクロースになれるのか
寄付できる期間はクリスマスイブ、12月24日(金)までです。
12月15日(水)時点で寄付冊数は約2.2万冊と、目標とする6万冊には遠く及んでいないそうです。6万冊という数字は、本を求めているキッズのニーズに基づいています。
最終日に本を託しても間に合うのか、という疑問がわくかもしれませんが、クリスマス以外にも誕生日プレゼントとして贈る予定もあるのだとか。誕生日やクリスマスにもらったものは、大人になっても覚えているものですよね。
あなたも誰かの大切な思い出になるプレゼントを贈ってみませんか?
もう一度言おう、お前もサンタクロースにならないか?
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