美しいひと
今年も一応書いてはあったりしたけれど、
なんとなくnoteにしてもなと思ったりもした。
でも一応書いたからには今どう思っていたのか後で読み返すのもいいかもしれない。
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ということで、またこの日が来た。
誕生日が来る前に、私はいつも誕生日を過ぎてからの自分がどうありたいのかを想像する。
昔から結局今に至るまで、
私は"美しいひと"になりたがっている。
去年は何を思っていただろうか。
どこに美しさの重きをおいていただろうか。
確か自分を肯定していくこと。
違う視点から物事を見て、自分の良さに気付いていけたらいいんじゃない?
とかなんとか。そんなことを言っていた気がする。
今年の私は……どうなんだろう。
三十歳ってもっといい女風吹かせてると思ってたし、こんなに色んな出来事や壁にぶつかってるとは想像もしてなかったから、正直いい女風なんて微塵も吹いてたりはしない。
でも三十になってしまうものは仕方がない。
あと何年生きられるかも分からないわけだし。
月に2度も葬式に行って亡くなった人の顔を見て火葬場で焼かれるのを見ると、やっぱり慣れないな……と思いながらいつか、明日にでも私はあそこに入るかもしれないしと想像すると、毎日生きてるのが不思議に思えてきたりもする。
不思議に思いながら、生きてるんだから生きなくちゃいけないのだろうとも思う。
だからこそ"美しいひと"というものを昔から求めているのかもしれない。
ただ生きなくちゃいけないと思うよりも、"美しく"ある方がきっと自分が幸せだから。
でもそうだな……今年はどうしたらいいかな。
"美しいひと"
私にとってそれは夜を踊ったり、静かに本を読んだり。何気ないことに動じたりしない。
一人でいることに不安を感じないひと。
その時間を楽しめるひと。
寂しくなってもいい。どうせこの歳まで一人なんだから。
妹と話してたけどきっと私たちが結婚できるとしたら母が亡くなってからだね。というのは、だろうなという納得しかない。
でもその頃には私はもうおばさんだから、最後まで一人でいるんだとしたら妹よりは長生きしたいかな。
とりあえず妹を最後に残せないと思ってたりもする。
あの子ああ見えてすっごいナイーブで繊細だから。
この家で最後に残るのは私でいい。
なんでこんなことを思うのか正直分からないけれど、きっと生きるって、生活していくって、想像以上に大変なことなのだと身をもって感じているからかもしれない。
まぁだからとりあえず今年の"美しいひと"の目標は、心を鋼にして動じなくなることと、その中でも夜を踊ったりできるしなやかな軽やかさを持つ"美しいひと"になること。
かなりハードルが高いことは分かってるけど、いい加減豆腐メンタルもどうにかしなくちゃだし。
それを長所だと言える根拠もまだないから、とりあえず高いハードルを見上げて足を上げてみるぐらいのことはしようと思う。
あ。あと、嘘が上手い"美しいひと"になること。
勿論人を傷付けたりとか、そういうことは無しに。
嘘が上手くつけるひとになりたいなと思う。
一年経つと考え方も変わるし、色々だなと思う。
あとは三十代に入るからかな。
でも正直全然分からないし、いつ死んでもいいようにと言いつつこの家で妹よりは長く生きねばなので、きっと三十代になってもなぁなぁと"美しいひと"を目指していくのだと思う。
とりあえず生きねば。