『スポーツメンタルコーチングを受けてみた1』
お受験のために子供と三人六脚で進んできたこの一年半あまり。幸いなことに第一志望校にご縁をいただくことができました。何が良かったのか、あるいは何がダメだったのか。きっと永遠にわかることはないでしょう。
それでも、受験を終えてみて痛感したのは、子供は可能性に溢れていて、新品の脳みそに新品の身体をもっているということ。どの子も可能性に満ちていて天才だということ。その天才にできないことがあるとすれば、すべて導くほうの親のせいではないか、とうことです。
お教室の同じクラスで切磋琢磨したお子さんたちは、どの子たちも理解が早く、大人達が早々にあきらめるお話の記憶をすらすらと解き、時にすばらしい閃きを見せてくれたり、思いもよらない自由な発想の絵を見せてくれたり。我が子のみならずすべての子供は、地球の宝だし、天才だなと毎回感動していました。
対する親のほうは、どうでしょう。子供達のように、毎週、毎週、新しい課題に取り組んで、頑張っていたでしょうか。あんなに体いっぱいで踏ん張っていたでしょうか。うちは一人目でお受験初心者なんです、わからないことだらけです、なんて言うわりに、親としてすべき努力をしていたでしょうか。姿勢!と指摘する自分の姿勢は? お支度!と指摘する自分のお支度は完璧だったのか? お受験初心者、なんて言ってる暇があったら、そして初心者という自覚があるなら少しでも学ぶべきだったんじゃないか。教え方、苛々のコントロール、声掛けの仕方、など、学ぶべきことは山ほどあった!そんな風に目が覚めたのが、時すでに遅し、年長の夏以降でした。ぐんぐんと成長していく息子をよそに、私は苛々したり焦ったり、意味もなく不安になったり。そんな自分を持て余している時に、タイミングよく目に入ったのが、スポーツメンタルコーチング、の文字でした。
講師の方は、バスケットボールの世界で将来を嘱望され、アメリカの大学にて活躍中の息子さんを持つ母であり、スポーツメンタルコーチとして活躍されている須藤由紀さんという女性でした。
スポーツメンタルコーチ、なんて、一見、お受験とあまり関係なさそうなのに、妙にひかれて概要を読み進めるうちに、きっとお受験する親が受けてもとてもいい学びがあるはずだ、と直感的にコンタクトを取り、セッションを受けさせてもらいました。だって、お受験も、ピアノや将棋などの習い事も、スポーツも、小さいうちは親子の併走であることは間違いありませんものね。
最初は、『ジュニアアスリートをもつ親向け講座』というものを受けてみました。
子供のモチベーションを保つには、親子の信頼関係を築くには、など、やはりお受験でも役に立つヒントが満載のセッションでは、ご自身の体験談を交えながら大切なポイントをひもといてくださいました。
私的にいちばん刺さったのは、
親子のコミュニケーション、ではなく人と人のコミュニケーションをすること。ということです。
ついつい我が子、という目で見てしまうし、それは当然だとは思うのですが、忘れてはいけない根本としてあるのは、我が子とはいえ他人、という事実。そのことにはっと気づかされたのです。近しい存在、そして自分を無条件に欲し、愛してくれる存在だからこそ、こちらは子供に対して、尊重と尊敬の心を忘れてはいけないのだなあ。
子供に対する態度が、本当に合格するために必要なことなのか、それとも親の不安からくるものなのか。子供に求めることを、親がきちんとできているのか。そんなことを考えることは、とても大事なのではないかと思います。なんて、偉そうに言ってますが、ぜんぜんできてませんでした!ただ、意識として持っていることは大切かな、と思う12月の今日です。
長くなってしまいそうなので、今回はこの辺で。
次に受けた個人セッションの様子もシェアしますね。
お受験に挑む親子のみなさんに、少しでも役に立てますように。
もし、お子さんとの向き合い方に行き詰まっていたら、お勧めですよ~♩