
週末の気になるおじさんになってみた
10月、韓国の作家・한강さんのノーベル文学賞受賞で韓国では読書ブームが。野外の開放的な芝生の上で本を読んだり、様々な読書イベントが開かれたそう。

いいなーわたしも外で読書してみようかな、気持ちよさそうだし。と思ったのと同時に、あるおじさんのことを思い出した。
一年くらい前。週末になると子供の自転車の練習に出かけていた。
遊具のないその公園には屋根のある休憩所があって。そこでおじさんが寝っ転がって本を読んでいた。文庫本の山を枕にして。
休日の昼間に外で読書なんて優雅だな。何歳ぐらいだろう?
どうしようもないことを考えたりして横目で見ていた。
行く度におじさんはそこに居た。
子供が周りで騒いでも気にも留めず。
それから一年経った今。
子供は無事自転車に乗れるようになり、今や外で遊ぶより家でゲームやってる方が良いだなんて言うようになってしまった。
こんないい天気なのに。
わたしも読書ブームに乗ってみることにした。
よし、あのおじさんのいた公園に行こう。
もうおじさんはいなかった。
屋根のある休憩所に座って本を開く。
いま誰か来て、私を見たらどう思うかな?
こんな天気のいい休みにおばさんが1人、外で優雅に本を読んでる。いいね、自由で。どんな人かわからないから子供はあまり近づけないようにしよう。
なんて思うだろうか。一年前の私のように。笑
でも、なんと思われたっていい。
最高の自分時間。
気になるおじさんが毎週ここで本を読んでいた気持ちが少し分かった気がした。
残念ながらニュースで目にした色とりどりのオシャレなクッションはないけれど。
今日から私があの公園の気になるおばさんだ!
短い秋を思う存分楽しんでやる。
なんて思ってたら一気に寒くなってきた。
なんでもやってみる、環境を変えてみる
他人にどう思われるか・見られるかを意識しない
と、新しい何かに気づけるかもしれない。