国際結婚で痛恨のミス
私と夫は結婚して3年になる。仕事がリモートワークの私たちは、24時間ずっと一緒にいる。”ずっ友”ならぬ”ずっ夫婦”だ。(語感がなんとも気持ち悪い。)
一緒に暮らし始めたのはコロナ禍の2020年。それから毎日一緒にいるから、それはもうかなりの時間を2人で過ごしている。そんなに毎日顔を合わせていても、2人で穏やかに楽しい時間を過ごせているから私の夫は相性がいいんだろうなぁなんてボンヤリと思う。よかった。
そんな私が愛してやまない夫との国際結婚で、私は痛恨のミスをしでかしていた。しかもそのことに最近まで気づいていなかった。
国際結婚における落とし穴…。スバリ何かと言うと、戸籍に記されている夫の名前が間違っていたのだ。
それは日本に一時帰国したときのこと。所用で自分の戸籍抄本が必要になり、近所の区民センターに取りに行った。今までは父親が戸籍筆頭人の家族の戸籍に入っていた私だけれど、結婚を機に新しい戸籍、つまり私が一家の長である戸籍ができていた。「わたしも大人になったナァ…」なんてアラサーにもなってとんちんかんなことを考えながら、ペラペラの紙を見つめていると、目に入った私の夫の苗字が……違う!!!
私の夫の苗字は「モクテスマ」と言うのだけれど、戸籍に記されている名前は「モクラスマ」になっている!え!なんで!惜しいけど違う!
区民センターの人に聞いてみると、「結婚届を出した時に間違われたのでは…?」という返答が返ってきた。えーーー!やってしまった!?!でもさすがに夫の名前は間違えないし、海外在住歴1年ちょいで20年以上使ってきたカタカナを忘れるワケはない。これはもしや・・・手違い??
メキシコに戻ってから在メキシコ日本大使館に問い合わせてみた。(私はメキシコで結婚したので、大使館に結婚届を提出した。)在メキシコ日本大使館のスタッフの人はとても丁寧で親切だ。数回しかお世話になったことはないけれど、いつも丁寧に対応してくださる。ありがたい。
そして今回私が夫の名前が違う件に関して相談したら、私が提出した書類のコピーを渡してくださった。私が間違えて書いたのかな…とその書類を確認してみると、なんともビミョーーーーーな「テ」の文字。私は確かに「テ」と書いていて、自分にとってはいつもの「テ」。しかし、他の人が見たら「ラ」にも見えなくもない・・・というか「ラ」に近い・・・。
「これってどうなるんですかね?」と聞いてみると、家庭裁判所で名前の変更を行う必要があるかもとのこと。詳しくは私が本籍を置く地区町村の担当窓口に問い合わせた方が良いとのこと。くぅぅ!!書く時にもっと気をつけるべきだった!!!痛恨のミス!!!
「モクテスマ」という日本では耳馴染みのない苗字だったのも原因だろう。これが「ティファニー」とかだったら、どんなに「テ」が「ラ」に見えても「ラィファニー」とはならないはず。
夫!!ごめん!!!
まさか名前を間違えてしまうとは!!
私「あなたの名前、モクラスマになっちゃった。」
夫「え!?なんで!?」
私「私の書いたカタカナが「ラ」として認識されたらしい」
夫「じゃぁこれから僕はモクラスマだね!ハハハ!」
・・・夫はなんだか少し気に入っているっぽい。
そしてこの先どうするかだが、家庭裁判所でナンタラ…なんて大変そうすぎる。正直メキシコで暮らす分にはカタカナ名が違ったところで困ることもないので、いつか日本で暮らす時が来たらどうにかしよう、と未来の自分にこの問題の解決を託すことにした。
これから国際結婚をするみなさま。パートナーの名前を書く時はお気をつけくださいませ。