「秋雨日和」

静かに降り続く雨音が
ゆっくりと伝わるように
自分の中へも
この雨を降らせていく。
傘から落ちる雫は
そっと手のひらに
長雨の知らせを届ける。
少し冷たく感じた心は
晩秋の季節を映し
見上げた空は秋深く
身体の奥まで身に染みる。

        紗羅
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