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題名 「雨空の自分」

暗雲がどこまでも広がり
自分の空へ雨が降る。
荒波を引き寄せるように
心は蠢きながら
大粒の欠片が肌へ触れると
痛みを伴い
身体を濡らしていく。
冷えた心は震えを起こし
下を向きその場にうずくまる。
しばし無言の中
自分は波に逆らわず
時に身を任せ流れていく。
寒さに体と心を抱きしめ
激しい雨音と共に
呼吸が重なり合い
今を生きる自分はここにいる。
雨空が去るのをじっと待ち
自分を深く探りながら
心の空に雨が降ることを
大切な傷だと知っていく。
最後に一雫落ちていく雨音は
そのまま静かに地へと眠り
ここからまた立ち上がる。

             紗羅

泣く時は、とことん泣いて
落ち込む時は、どこまでも下を向く。

自分に雨を降らせ
身体を濡らし続ける。

ただ浸れば良い。
中途半端な感情のまま
口角を上げなくていい。

心のままでいよう。

打たれる雨に
自分のすべてが流れていったら
新たな心が生まれる。

性格的に、白黒の自分は
泣くも笑うも、徹底的です。

自分の心が雨になるときは…
そんな自分を駄目だとは思わずに
ひたすら落ちていきます。

そうしないと
上がっていけないんです。

グレーでいる程、辛いものはない。
疲れるし、知らない間にストレスもたまり
不安や不満も増えていく…。

それが何より嫌だと思い
自分を追い込んでいくことがあります。

でも、それを越えたあとは
カラッと晴れて、スッキリ!
雨のあとの晴れ間をいつも見ています。

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