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題名 「長月の願い」
静かに訪れる朝焼けは
日を増すごとに
秋の気配を漂わせ
ゆっくりと浸透していく。
立ち止まる長月は
日が短くなり
長き今宵の境を越える。
鈴虫の声が盛んに
稲穂の成長は黄金へ近づき
幻想の月が灯りを照らす。
空高く涼しい秋風は
辺りを包み込むように
この季節へそっと乗りながら
深みを増していき
秋の色彩がこの瞳に映る。
長月の夢は綺麗で儚く
緩やかに描いた空を見つめ
このまま穏やかな時が
刻まれていくようにと
言の葉を飛ばしてみた。
紗羅
9月が始まり
秋へと向かいながら
朝と夜は秋らしさを感じ
日中はまだ残暑は厳しく
夏の気配が残る。
月が変わってからの変化は
空模様は安定してきて
急に天気が崩れる雷雨は無くなり
日の出や日の入時間が
少しずつ狭まるように
夜時間の長さを感じ
朝晩と日中の気温差が出てきて
湿度が下がってきた。
こうやって日は過ぎ
少しずつ動いていく季節の変化を
この身体は覚えていきながら
1ヶ月の月日は
あっという間に流れていくのだろう。
穏やかな時が
1日でも長く続くように
そう願って今日を歩む。