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題名 「ふたつの顔」

人生は控える裏舞台。
そこに広がる感情の渦は
ばら撒いたように散乱し
いくつもの答えが宙を浮く。
迷い道へ紛れ込み
右や左を選択しながら
掴んで掴み損ねて
這い上がり落とされて
自分は何度も入れ替わる。
それが繰り返される度
行ったり来たりする
揺れた心の行方は
生きる表舞台へ立つ
自身の背を押し
足を運ばせていく。
時に軽やかに
時に鈍らせ
静止する表裏一体の世界へ
この存在を映したら
目の前を過るように
ふたつの顔が結びつき
その表情は同じ姿を見せていく。

           紗羅

「努力」裏の顔
「実行」表の顔

そんな言葉が浮かび詩を書きました。

裏舞台は
自分と闘い
向き合う日々があり
対話が始まっていく。

その過程は
コツコツと地味に
飾り気はまるでなし

ここは頑張り所だから
光を当てない

無我夢中で
一心不乱になるような
とても大切な場所。

そして表舞台に立つ時
初めて光を知り
その感動を胸に刻み

舞台を降りてさっと姿を消す。

光の当たりすぎは良くない
強い刺激を一緒に持ち帰り
省みることを怠ってしまうから

そんな事を思う自分。

生きていく過程は
ずっと裏舞台にあり
頑張り続ける努力の世界

どうにかなること
どうにもならないこと

その中で見極めや割切りが始まる。

「今の自分に出来ること」
ここからがスタート。

出来ない気持ちに
悔しい思いをしたり

誰かを見たら
羨ましく思うこともある。

でも
背伸びはしない
真似もしない

弱さが顔を覗かせても
強さが顔を覗かせたら
どちらも自分のままで進んでいこう。

ふたつの顔があっても
心はふたつに別れず
ずっとひとつ

これが自分の生きる道。

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