「クロスロード」との出会いと学び
9月24日開催の#SAPPORODIVERSITYFORUM「クロスロードゲームで知る防災のススメ」の講師、濵尚美さんからのコラムをご紹介いたします。
「クロスロード」との出会いと学び
札幌のみなさん、こんにちは!濵 尚美です。
学生時代を過ごした大好きな街、札幌のみなさんにクロスロードを紹介できることを楽しみにしています。クロスロードに出会って14年、初めてクロスロードをやった時の衝撃は、今も忘れられません。当時私は神戸市職員。仲間7人で、マニュアルを元にゲームをやってみると・・・
【クロスロードでは・・・】
クロスロードでは災害対応の決断を迫られ、そして決断に至った考えを述べます。意見交換の中で、今まで知らなかった震災当時のそれぞれのメンバーの体験が、目の前に迫ってくるように、リアルに伝わってきました。「このツールを使って震災の教訓を伝え、次の災害に備えることができるのでは?」そんな思いでメンバーと共に「神戸クロスロード研究会」を設立し、活動しています。また、意見交換を通して、「考え方って、人によってこんなにも違うのか!」ということに改めて気づかされました。そして、自分では気づかなかった多くの人の意見や考えを一度に聞くことができる、言うなれば「人の頭の中を無理なく覗くことができる」お得なツール、クロスロードにすっかり魅了されました。
【その後の活動】
その後、防災を軸にしながら、自分が相談したかった「子育て」「環境問題」「地域防犯」などのテーマでの設問も作ったりして展開してきました。クロスロードを通して学んだことは、様々な人の考え方を知ることの大切さです。私は、自分の考え方が「一般的・常識的」と思ってしまう節があります。しかし、蓋を開けてみると超少数派だったり、他の人の考えを聞き「確かにその通り」と思ったり、「そんな考え方もあるのか」と気づかされることが多々あります。
【最後に】
私の固まってしまった考えを「深め」「広げて」くれるクロスロード。「ダイバーシティ」の促進や、「アンコンシャスバイアス」の気づきにも寄与するのではと思っています。次はリアルでお会いできることを楽しみにしています。
濵 尚美さん
〈プロフィール〉
神戸クロスロード研究会理事。竹の台地区防災・防犯福祉コミュニティ
会長(神戸市西区)
1995年阪神淡路大震災の時は妊娠4ヶ月、震災後は保健所職員として
被害の大きかった長田区の避難所を回り、食料やトイレなどの衛生指導を行う。2004年「クロスロード」と出会い、2005年9月に神戸市職員有志と
「神戸クロスロード研究会」を設立。2006年神戸市退職後は、「クロスロード」を使った対話による防災啓発や、地域・学校での防災教育活動を行っている。
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