「ハラスメント対策」を企業の成長のチャンスに!」

「#SAPPORODIVERSITYFORUM」キックオフフォーラムの講師、本間社会保険労務士事務所の大谷朋子さんからのメッセージをご紹介します。

「はじめまして。」

「#SAPPORODIVERSITYFORUM」ハラスメント防止対策セミナーで講師をさせていただくことになりました、社会保険労務士の大谷朋子です。

平成29年より、札幌市中央区の本間社会保険労務士事務所というところで働いています。「『人』を大切にする経営を目指し、三方良しの(顧客にとっても、従業員にとっても、経営者にとっても)働きがいのある職場づくりを応援します。」をモットーに、主に中小企業の、採用から退職までの労務について、幅広いサポートを行っています。
代表含め、スタッフ8名全員が女性、そのほとんどが子育て世代の私たち。毎年誰かしら妊娠出産でお休みしているし、子どもの体調不良や休園休校で急に休むこともしばしば……。
そんな環境ですので、仕事の効率化を目指してRPAやクラウドソフトの導入、テレワークの推進にも、企業へのご提案にとどまらず、自分ごととして日々取り組んでいます。

「ハラスメントについて思うこと。」

さて、令和2年6月に改正「労働施策総合推進法」が施行されました。
企業のパワーハラスメント防止のための雇用管理上の措置が義務化され、企業はこれまで以上にハラスメントへの取り組みが求められるようになります。
とはいえ、何から始めてよいのか…とお困りの企業も多いことと思います。

様々な企業を見て思うのは、ハラスメント防止対策は、「急がば回れ」だということ。どんな言動がハラスメントに当たる?といった知識ももちろん重要ですが、普段からの「ハラスメントの起きにくい職場づくり」が一番大切だと感じています。

女性活躍推進や両立支援制度が充実していく中で、多様性を受けいれる職場環境が整っていないことが、ハラスメント増加の一因と言われています。ハラスメントの防止には、様々な属性、価値観を持つ従業員が互いに尊重し合える風土の醸成が不可欠ですが、実は、このような職場環境は、ハラスメント対策のみならず、企業の成長にも欠かせないものです。(かのGoogleも、従業員が会社で本来の自分をさらけ出し、受け入れられる「心理的安全性」こそが、生産性を高める唯一の方法だと発表しています!)

弊所も、業務の効率化をはかる一方で、いつでも「明るく『お互い様!』と笑い合う」私たちであれるよう、日々、互いを尊重し合う風土づくりに力を入れています。それはコミュニケーションや、関係づくりに特化した研修の実施など……企業によって、方法はさまざまだと思います。ぜひ、ご自身ができること、自社でできることをひとつでも考え、実践していただけると嬉しいですし、ハラスメントについてお話しする時には、こういった職場風土づくりに役立つヒントについても、お伝えしていきたいです。

多様性を受け入れる組織風土の醸成。これをハラスメント対策に留まらない、従業員ひとりひとりの、そして企業というチームの成長につながる大きなチャンスと捉え、前向きに取り組んでくださる企業が多くなるといいなぁと、心から願っています。

●大谷 朋子さん (おおたに ともこ) 
本間社会保険労務士事務所 社会保険労務士
大阪大学人間科学部卒業後、大阪市役所に入職。平成27年に配偶者の転勤により退職、札幌市に移住後、本間社会保険労務士事務所に入所。主に中小企業の採用から退職に至るまでの労務管理、両立支援、ハラスメント対応等の相談・サポートを行う。二女(7歳、1歳)の母。
専門:職場環境整備
   テレワーク
   働き方改革
   ハラスメント防止対策
   育児・介護等との両立支援コンサルティング
資格:社会保険労務士
   2級ファイナンシャルプランニング技能士
   保育士
https://honma-office.jp/

「#SAPPORODIVERSITYFORUM」キックオフフォーラム
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