浮気という裏切りが壊していくもの

パートナーの浮気が発覚した瞬間、それはまるでこの世の終わりのように感じるものだ。

何かが崩れ落ちて、全てが無意味に思えてくる。

夜が来ても、ただ横になって目を閉じるだけで、眠れるはずがない。頭の中は不安と悲しみでいっぱいで、時間が経つのをただ待つしかない。

あんなに美味しかった食事も、今は全く味を感じることができない。どんなにお腹が空いていても、喉を通る食べ物はどこか遠く感じて、体が拒否しているかのようだ。

体調も、精神も、全てが不調に陥る。頭痛、胃痛、心臓が締めつけられるような苦しさ。何をしても気が紛れないし、何を考えても結局そのことに戻ってしまう。

気持ちの整理をつけようと頭では分かっていても、心が全く追いつかない。自分ではどうすることもできない感情に飲み込まれて、ただ茫然と日々が過ぎていく。

浮気という裏切りに直面したとき、その苦しさは一人では到底乗り越えられないように感じる。

けれど、そう感じる自分を責めることなく、少しずつ、ほんの少しでも前を向こうとすることが大事なのかもしれない。

それでも、今はただ辛く、痛みを感じながらも、なんとか一日一日を過ごしている方々がたくさんいる。

探偵として、ひとりの人間として、同じ悩みを抱えているひとの力になりたい。微力かもしれないが、前に進む道きっかけになれたら、そう願う日々。