人材育成・組織運営のこと…[NPO、ボランティアフォーラム~春~]に参加してみて…
今日は3月11日(土)に開催された
NPO・ボランティアフォーラム についてです。
昨年秋に始まり、今回で3回目の開催でした
今回は
公開NPO相談!
と題して2つの団体の方々のお悩み相談をみんなで聞いてみるっていう会でした。
相談に乗ってくださるのは、以前にサポセンで主催した中間支援に関する学習会でお話いただいた
NPO法人 市民活動センター神戸 事務局長 実吉 威さんです。
こんなのもなかな面白いですよね
いつもサポセンで専門相談員の方々が相談を受ける際に隣に座らせてもらったりするのですが、
今回は、ホントにイチ参加者として聞けるので
気持ちの居場所が違うというか
聞いているときの感覚が全然違いました…笑
以下ちょっとだけその様子をおすそ分けです(笑)
相談者① 北九州オーガニックプロジェクト さん
子ども達の未来のに安全安心な食をつなぐことや
オーガニック食材による給食の実現 みたいなことを団体のビジョンとしてお持ちのようです。
それを達成するため、今はマルシェの開催や、農業体験、座談会やワークショップなどの活動が中心となっているようです。
悩みの一つは
「「オーガニック」という言葉が重くなりすぎてきた…」
という内容でした。
団体として活動し始めた時とこの言葉の使い方や、重さが変わってきているそうです。
僕はあまりこういう分野はよくわかっていないし、具体的にその部分を掘り下げてのお話ではなかったので詳しくはわかりませんが…
おっしゃっていたのはこんなこと…
ある政党がこの言葉を公約に掲げたりして、宣伝するようになったため、政党との関係性を疑われるようになった。「オーガニック給食」という言葉が票集めに使われているような印象がある
また使われる意味合いも微妙に違ってきていたりして、自分たちの団体として、この単語の使い方に迷いが生じ始めている。
ありがちな気もします。
いつの間にか社会で一般的になった言葉が、当初の意味とはズレが生じて伝わっていき、いつのまにかその使い方の方がメジャーになっていくこと…
実吉さんからも
「ソーシャル」という言葉が現在のように、ビジネス目線で使われるようになり、企業がそのマーケットに参入し始めるという結果になっている。
とのことで、金儲けの手段にかわりつつある
というようなお話もあり、
政治色やビジネス色のある活動とごっちゃにされないように
社会への打ち出し方をもっと強くしていく必要があるということでした。
やっぱり、
旗を振り続ける!
ってことなのかもしれませんね。
NPOとしては、大切にしてきたことが、広がっていくというのは嬉しいことなのでしょうけど、へんな感じに広がっちゃうと碌なことがありませんよね。
ほかにも北九州オーガニックプロジェクトさんからは組織体制についてのご相談なんかもありましたが…それはまた次に…
相談者②:生き方のデザイン研究所
障害のある人もない人もすべての人が自分らしくいきいきと安心して暮らすことのできるインクルーシブ社会の達成を目指して必要な調査・研究・啓発等の活動を行っています。
また、併せて障害のある人のあらゆる社会参加の機会を創出していくことを目的として事業を展開していらっしゃいます。
ここはまたとてもパワフルなリーダーがいらっしゃるのですが、逆にそれが悩みの一因になっているような感じですかね。
悩みの一つは、「人材の育成」ということです。
実吉さんから、リーダーの仕事の時間配分のようなことを分析されていましたが、ホントにこちらが心配になるくらい働きすぎなのでは?って思うようなところがありました。
とっても意識が高く、想いの強い行動的なリーダーなのですが、組織のマネージメントというよりも事業の方に主軸があるようです。
自分に置き換えてみると、自分はまだまだプレイングマネージャー的な立ち位置なので、今の動き方で許されているのかぁ…なんて甘く評価しながら聞いていましたが、周りをみると大きく頷いている方々が多数いらっしゃるような感じでした(笑)
これを解決するにはやはり、事業運営から離れて、組織運営についてのミーティングを定期的に行う必要があるということでした。
より効果を上げるためには外部のファシリテーターを入れて行うのが有効ということです。
サポセンも必要な気がしました。
リーダーがどうとかって問題ではないのですが、組織内でうまく共有ができていない意識があるように思います。
目的の最適化というか…組織なんだけど、ちゃんと組織として動いていないような…それぞれの職員の担当業務があって、それぞれが担当業務をまわしているだけで、うまく融合できない感じは、正直なところ思っています。
だからといってどうそういう時間をどう作っていけばよいのか…はぁ
役所としては、永遠の課題かもしれませんね…
ハナシを戻して…
この相談の件は、参加者の多くの方がとてもとても真剣に耳を傾けていらっしゃるようでした。。(笑)
北九州の市民活動団体は、どこも一人親方みたいな形態の団体が多いような気もしています。その団体の顔も手もその人!みたいな
そうなると多かれ少なかれ似たような課題は抱えているのかもしれませんね…
やはり、人材の育成というのはNPOにとって大きな課題の一つなのだと思いました。
まとめ
自分たちが、NPOを運営しているわけではないので、今回は自分のいる組織に当て込んで考えてしました。
サポセンとしては、「協働」は大きなキーワードの一つです。
でもいつも間にか委託契約だったり、補助金の交付だったり、
本来の意味とは違うようなものまでカウントされていっているような気もしています。
こんなことは、サポセンがもっとちゃんと旗を振り続けなかった結果のような気もします。
ここは大きな反省点ですね。
組織についても先ほど書いたようにあまりうまく回っていないような気がします…
いろいろと考えさせてもらう良い機会となりました。
ではでは、また長くなってしまいましたが。。。今日はこのへんで
イノ