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陽ちゃんタイプの元レスり夫と「あなたがしてくれなくても」第一話を見た


ウェブ広告のお試し漫画で存在を知った
あなたがしてくれなくても」
当時レスられ真っ最中だった私は
ドキドキしながら課金をして夢中で読みました。

自分の気持ちの理解者に出会えたようで
なんだか涙が出てしまったのを覚えています。


あのときの漫画がドラマになるなんて・・・
見るに決まってる!!!!!!!


奈緒さん瑛太さんのお芝居が繊細で
リアルに当時を思い出してしまうのが苦しいほど

「そうそう!こんな風に思ってたな〜」
「わかる!それがつらいんだよね」の連続

素晴らしい出来のドラマです。


だからこそ夫にも知ってほしくなった。

というわけで先日
元レスり側だった夫と一緒に鑑賞会をしました。

鑑賞会スタート

TVerで無料配信していた第一話を一緒に見ました。

リアルセックスレスだった我が家にとっては
とても刺さってしまうドラマなので
どうやって見始めるか悩みましたが

ドラマも映画も見ながら
思ったことはすぐ言いたくなっちゃう夫なので
再生してしまえばこっちのものです。

夫がなにか言い出すたび
メモ機能に高速フリックで記録しました。

以下、夫の発言メインで書いているので
シーンごとの解説はできておりませんが
夫婦の会話をほかほかな状態で書いております。

(夫の発言は太字にしてます)

冒頭 脱衣所のシーン

なにかが始まる予感…!

「あーこれ避けちゃうのわかるわ〜
ムードが変わったのも相手にスイッチが入ったのも分かるから
ごまかして避けたくなるんだよ」


「なんで?エロい感じが嫌なの?」

「嫌っていうか、エロいとは思う。
でもエロいモードに持っていくのが恥ずかしい」


「エロいの?」

「エロいとは思うんだけど・・・
あんまり現実的じゃない方の『エロッ!』なのかもな。
だから現実のものに持ってくのがしんどい。
抱きたいより恥ずかしいが勝つ。」

これ前にも夫から聞いたことがあるんですが、

エロい →      抱きたい

に考えが直結していないんだそうです。


すべての男がそうなわけじゃなく
むしろほとんどの男はエロと抱きたいは一緒。

でも自分の場合は
エロいと抱きたいがつながってない。

エロいから抱きたいまでの気持ちが
グラデーションにもなってない。

「エロい」も「可愛い」も「抱きたい」も
単体で別に存在してる感じなんだそうです。

ドキッとするシチュエーションでは
もれなく抱かれるモードになってしまう私には
理解できない思考回路でした。

ちなみにこのシーンのように
相手からアプローチをかけられていることには
すぐに気が付くんだそうです。

気が付いてスルーしてたの
ひどくないか!? 

でも相手の気持ちに気づいているからこそ
こっちもちゃんと対応しなきゃと思うそうで

「むしろ愛している人だけからこそ
誠実に対応しなきゃって思ってた」

「このときの正解はきっと
抱きよせて覆い被さってキスして
とかなんだと思うし分かってはいるけど
自分としては気分じゃないからやりたくない。
だから避けるしかなかったね」

誠実に対応しようとした結果
逆に不誠実に映ってしまったということですか。

考えていることがあるなら
その場で言ってくれればいいのにと思うけど
うまくいかないものですね。

「その明日もうずっと来てないんですけど」

レスりの常套句「明日しよう」

その場を逃れるために繰り出してくる
「明日しよう」という必殺先延ばしの術について。

「この明日が来たことないよね」

「嘘ついてるつもりじゃないんだよ。
言ってるときは本当の気持ち。
でもその明日が来るとできない気がしてきて
またスルーしちゃってたんだよな。」 

「最中にもあるじゃん。
『今日は2回戦までしよう』って
言ってるときは本気で思ってるけど
いざ1回戦が終わるともう無理なの。
読みが外れちゃってるだけで
嘘ついてやろうとは思ってないんだよね」

これに関してはなるほどね〜と理解しつつも
約束やぶってるのは不誠実!
という気持ちは変わりませんでしたね。

だって結局のところは
「この場から逃げたい」から出た言葉だから。

その約束にこちらがどれだけの期待をして
どれだけ傷付いているかまで
考えが及んでいなかったんでしょうね。

悲しい。

新名さんとのサシ飲み


みちと新名さんが
たまたま会って2人でお酒を飲むシーンには
非常に憤っていた我が家の陽ちゃん。

「なんで夜に2人で飲んでるんだよ!」

「そこそんなに気になる?
相手がイケメン上司だから?」

「いや相手が誰だとしても
自分が知らない異性と2人っきりで
お酒飲むのはダメでしょ」


「まぁそうだね。
いい気持ちはしないだろうけど
それは嫉妬っていう感情?」

「いや、嫉妬なのかもしれないけど
なんていうか軽蔑に近いかも。
そうやってお酒飲んでなんだかんだで
ホテル街に消えてくよう男女が嫌いだから
そういう風に見えて嫌だな」

そうなんです。

うちの夫は自分の性欲が薄いだけでなく
性欲に付随した行動すべてに
ものすごい嫌悪感を持っているんですよね。

これに気がつくまでの間は
私の頭の中は「普通の男なら」という
勝手な価値観がベースになっていたので
話し合いもうまくいきませんでした。

性欲に流されるのが嫌、というより
「性欲があるのは恥ずべきこと」
というくらいの性嫌悪が夫にはあったんですよね。


そこを理解できたことが
レスを解消した今となっては超重要ポイントでした。


このあたりは本当に人それぞれなので
レスる夫にも全く違うパターンが
複数いることがよくわかります。


またこのシーンのみちのセリフ

「ロボットに失敗した料理は作れない。
それを笑って食べられるのが人間のいいところ」

これ私はすっごく好きで
深くうなずいてしまったのですが
夫にはまったく響いていませんでした。

だからこそたまらなく愛おしく尊いのだ


これは過程をも楽しみたい女性
結果だけ分かればいい男性との違いですね。

これを知っているかどうかで
男女の話し合いは大きく変わると思います。


「不幸せじゃないことがどれだけ幸せか」

「本当そうだよ!
幸せに気づかないといけないよね〜」

「あなたは目の前の私が不幸せなことに
気がつかないといけなかったんだよ」と
のどまで出かかったけどやめました。

このことから分かるように
妻の小さな変化には気付いているくせに
その悩みの深さには理解が及んでいない夫。

何も言ってこないイコール解決!問題なし!
とレスる夫は本気で思っているので
ただ悩んでいるだけでは状況はなにも変わりません。

自分の母親との関わり

あなたが面倒くさがるってことは
奥さんはもっと面倒くさいよ
できるかい

「これうちもよくあるよね」

「そう?
まあでもうちの親は何も気にしてないし
基本スルーしておけばいいしね」

わかってない!!!
これ本当によくあるんですよ。今も。

気にしているのは私!
その「私」にまるで意識が向いていない。

スルーするかどうか決めるのは私なので
今は私の思いの方に寄り添ってくれ。

でもこうやって振り返ると
親とのコミュニケーションでも
面倒だと感じたらスルーしてきたんでしょうね。

それを結婚して家族を作る段階になって
急に膝つき合わせて思いをぶつけ合って・・・
ってできるわけないですもん。経験ないから。

これほとんどの場合本人は悪気ゼロなので
今意識を向けるのはこっち!と
日頃から導いてあげるしかなさそうです。

「じゃあ仕方ないか」

「え〜可哀想。
せっかく頑張ったのに」


「でもやらなくてホッとしてるじゃん」

「ホッとしてる!?えっ?
俺にはこれ気まずくならないように
優しさで気づかってるように見えるけど」


「いやいや本心ではホッとしてるじゃん」

「こうやって誘っても断られるから
だんだん億劫になるんだよなー」

!??!??!???
(この辺りから心のざわつきが止まらない私)

生理で断られたくらいで億劫にならないでください。

気分で断ってきたあなたのせいで
今まで私がどれだけ泣いたか知らないんですね。

カッチーンときましたが抑えて抑えて・・・


しかし陽ちゃんの行動のとらえ方に関しては
私もバイアスがかかっていたと思いました。

日頃のレスられの積み重ねのせいで
「ホッとした顔しやがってくっそ〜!」
相手の感情を想像して思い込んでいたけれど
もしかしたら違ったのかもしれない。

私自身セックスレスが長引いたときは
かなり卑屈になっていたので
夫の行動を素直に受け入れられていなかったかも。

これは反省ポイントでした。

自分が飲み込んでる

飲み込んだ?

「これ陽ちゃんもっと怒っていいよね!
でもきっと飲み込んでるんだよ。
夫婦が平和でいるためにさ。」

「言えばいいじゃん」

「言い合いになってケンカになるじゃん。
俺も飲み込んでることあるもん」

いやいや、言わないとわからないよ。

喧嘩になったっていいから
思った事はどんどん言っていくべきです。

でも平和のために黙っているそうです。

私からしたらただのスルーに見えるけど
一応意味があったらしいです。本当かな。

「じゃあ言うけど」

「じゃあ言うけど」って何!
私が意見を言わせなかったみたいな言い方して!

ほらね、やっぱり言うんじゃん
平和のために飲み込むスタンスは貫いてよ!

こうやって大問題になってから意見するなら
もっと普段から小出しにしてほしいのです。

ためてためて攻撃力高めるようなことはしないで
言うのか一生言わないのかで決めていただきたい。

(夫はこのシーンだんまりでした)

「性欲強くない?」

つらくて胸がきゅっとします

「あーこれトラウマなやつだ。
これについては?」

「自分はしなくても大丈夫だから
自分以外の人の性欲が理解できなかった。
自分に必要がないものを強要されるのって
それこそ自分勝手じゃないの?」


「いやあなたがなくても大丈夫でも
私には必要なことなんだよ。
何で夫婦なのに無条件で必要ないほうに
合わせなきゃいけないのかがわからなかった!」

これはまるっきり同じように言われて
今も心に引っかかり続けている言葉でもあります。

(ここでつい白熱してしまい喧嘩っぽくなる)

性欲に差があるのは受け入れますが
この軽蔑したような態度は許せませんでしたね。

「俺は今まで通り暮らせたら」

あなたにとってはいいでしょうよ。


「いや本当そう思うわ。
好きだし楽しいならそれでいいじゃん」


「あなたはよくても
相手がそう思ってないんじゃダメだよ。
片方の我慢の上に成り立ってるんだから」

「好きだけじゃだめなのか〜」

私も夫のことが好きだし一瞬にいて楽しいから
ずっと夫婦として一緒にいたいと思っています。

だからこそセックスがないことがつらくて
どうしても解決したい要素だったのです。

なにも
ずっとあなたにトキメキを持ち続けたい
と言っているわけではないのに。

私っていう人間は
一緒にいるための努力も惜しい相手なのか?

安心感とセックスの共存って難しい。

あらためて分かったこと 


私たちは4年間のセックスレスでしたが
話し合いに話し合いを重ねたことで
今は解消して毎日仲良く過ごしています。

ですがこうしてドラマをきっかけに
当時を振り返りながら話してみると
何も価値観が揃ったわけではないんだと
痛感します・・・。

こうして思考を整理できた今でも
やっぱりレスり側のことは分かりません。

相手を理解できない状態はとってもつらい。

だからこそ
夫を理解するための努力はこれからもずっと
続けていかないといけないですね。自分のためにも。


陽ちゃんタイプの旦那さんをお持ちの方の
ヒントになれば嬉しいです。

読んでくださりありがとうございました。

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さぴこ
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