
「カメラ沼の深淵」 RICOOH AD-1
『ほめることは、𠮟ることより押しつけがましい。』
ニーチェ 「善悪の彼岸」より
最近、PENTAXからハーフサイズのフィルムカメラが新発売されました。フィルムが高騰しているので、フィルムが節約できるハーフサイズカメラは人気です。
ハーフサイズカメラと聞いて思い出したのは、スプリングドライブ巻き上げ。そう言えば、家にもRICOOH製のスプリングモータ搭載カメラがあったなあと AD-1 を引っ張り出して来ました。
今回は、 RICOOH AD-1 を紹介します。詳細仕様は、下のリンクをご覧ください。

ハーフサイズカメラは1960年代の流行機で、1980年代直前にフルサイズ版として発売されたのが、AD-1と言えそうです。
AD-1は、スプリングモーター巻き上げ、DATE機能(79~93年)を搭載しながらも、ゾーンフォーカス、AE機能搭載で初心者にも使いやすいカメラ。デート機能は1993年までしか対応しておらず、買った時にはもうお役御免でした。

ゾーンフォーカスリングの裏側には1m 1.2m 1.5m 2.5m 5m ∞の距離目盛りもあり、もう少し細かなピント合わせもできます。

露出は、自動で絞りもシャッタースピードの設定も不要です。
スプリングモーター巻き上げ機構はともかく楽しいです。単写、連写の切り替えもスイッチで可能です。

WINDダイヤルのグリーン指標がいっぱいになるように巻き上げておくと、10枚くらいはスプリングで巻き上げてくれます。

3群4枚 COLOR RIKENON 35mm F2.8 のレンズ搭載で、「写ルンです」よりはるかに良い描写でした。

自撮りができるセルフタイマーもついています。

ハーフサイズフォーマットは、18mm×24mm または 17mm×24mm で APS-Cフォーマットの 23.4mm×16.7mm とほぼ同じ大きさです。フィルムが高価になってしまった現代にはよい選択かもしれません。
スプリングドライブ搭載のハーフカメラで、スナップ連写をするのも楽しそうです。