扁桃腺摘出術体験記
2024年ハッピーニューイヤーと
言っている余裕なく
1月初旬に
扁桃腺摘出術を受けました。
1週間の入院だったので
一日ごとにリアルタイムで
その日の様子をメモしていたので
そのままのせたいと思います。
★手術前日
お昼ご飯を食べてから13時に入院。
看護師さんに言われて
術後食べやすいもの
プリンやウイダーゼリーなどを
院内のコンビニで購入。
高校サッカーを観ながらゆっくり過ごす。
その日の夜は普通食。
12時まで食事可能。
環境の変化と緊張で
ゼンゼンネレズ。イッスイモデキズ。
★手術当日
9時半頃に点滴。術着に着替えて
10時半に徒歩で手術室まで。
今度はバルーンが入ってないから
徒歩でした。とほほ。
オペ室の看護師さんと
アレルギーなどの最終確認などのお話しして
オペ台へ移動。
オペ台に寝そべる時の緊張というか怖さと
いったら。。
いまだに帝王切開の時の夢をよく見るけど
それもオペ台に上がる時の夢。
マスクしたままその上から酸素マスクされる。
このご時世こうなんだなぁ。
spo2モニター付けてる時
『指細いねぇ〜。』と看護師さんが。
話そうと思ったら
全身の力がぬけていく感じ..
え、もう麻酔入れられてたん?
と思ったまたその2秒後には意識なし。
麻酔入れて何秒か数えて〜て言われると
思ってシュミレーションしてたんやけどな。
〜手術中〜
遠くで声が聞こえて目を覚ます。
なんとなく心地よい目覚め。
(麻酔科の先生。とてもお上手な麻酔の調節でした。ありがとうございます。)
手術室の電気が差し込んで
明るい光が差し込んできた。
『うわ、ほんまにぜんぜん分からんかった!』
と全身麻酔の凄さに感激したのも束の間
その後喉の奥に痰が絡んでて気持ち悪い。
意識朦朧状態の言葉にならない声で
『ティッシュ!』って声をふりしぼった。
看護師さんがすぐ持ってきてくれて吐き出す。
それからは口の中のはれぼったさと
痰におぼれそうな感覚でペッペと出し続けた。
(術前にしばらくは飲み込めないので全部ティッシュに吐き出すようにと説明受けていたためティッシュは2箱持って行っていました。)
術後は一過性に痰が増えて
傷からの出血があり
飲み込むと気持ち悪くなり
吐いてしまうこともあるそうです。
その日は痛み止めの点滴もあったからか
そこまで痛みはなく
飲み込めないから
口の中で溺れそうになる一夜でした。
主治医による説明が夜あった。
『扁桃腺は取りやすかったけど
出血が止まりにくく
焼いたり括ったりと処置をし続けて
通常より時間がかかりやっと血が止まった。
元々炎症しやすい扁桃腺
だったのかもしれない。
明日以降がかなり痛くなるし
乾燥しやすいから
濡れマスクで過ごした方が良い。』
とのこと。買っておいて良かった。
★術後一日目
朝口の中の傷をおそるおそる見てみたら
扁桃腺のあった場所は真っ白で
真ん中ののどちんこがぱんぱん!
ひゃーーー!!!!!
声はなんとなく出せた。
すんごい出しにくいけど
看護師さんは扁摘後にしては
めっちゃ喋れてる方ですよ!と。
昨日の夜中から
痛みより喉の奥の気持ち悪さより
一番しんどかったことは、、、
横になると呼吸がしにくい。
鼻から息を吐くことができない(吸えるのに)
これほんと体験してみないとわからない衝撃。
それで鼻呼吸の私は息がしんどくなり寝れないという2日連続徹夜。
イッスイモデキズ。
食事は重湯からスタート。
寝れない分栄養を!
と思い頑張って食べた!
飲み込んでもまた食べたものが戻ってくる。
何度も時間かけて嚥下した。
傷口の痛みはというと
術中、挿管して舌を固定されていたのか
舌の周囲が口内炎だらけで
痛みと痺れと動かしづらさで
よくわからない状態でした。
横になると鼻呼吸ができないため
起き上がったまま(90度近く)
少しうとうとする程度で寝れません。
★術後2日目
とにかく鼻から息がはけない現象が
苦しすぎて寝れない。
痛みは飲み込むと痛いが
なんとかカロナール一日2回で
コントロールできている。
この日は三分粥🥣
さすがにどろどろ食飽きてきた。
飲み込む時喉に穴が空いてるから
飲み込んでもまた口に返ってきちゃって
一口を4回嚥下して食道に流し入れる!
なんとも不思議な体験!
買ってきたゼリーやプリンの他
ハーゲンダッツや高級プリン(笑)を
差し入れに買ってきてもらい
それを食べる時だけが
唯一の至福の時間!
★術後3日目
夜中から朝にかけての乾燥が強く朝は痛い。
でもこの日から痛みが
少しマシになってきたかなぁ?と。
先生が回診に来てくれて
鼻から息がはけません!!と伝えたら、
口蓋の奥?が腫れるから
鼻呼吸はできなくなる人もいる
時間と共に治っていくから安心してねっと。
あるあるだったみたいで
私が見た体験記やYouTubeには
のってなかったと言ったら
先生が、
体験記書くならよくあることなので
書いといてっと言われた。
はぁ。なんかスッキリしたぁ!
この日の夜まで一日3回の吸入
1日2回の抗生剤の点滴があった。
ステロイド吸入の副作用で
口の中が苦くて
食べ物が美味しく感じることができなかった。
先生の説明に安心したのか
スコシネレタ。ふぅー。
★術後4日目〜
少ーしずつ
鼻呼吸ができる時が増えてきた。
腫れが治まってきたのかな。
2日に一回のシャワーを楽しみに
ベッドでストレッチしたりする余裕もあり。
つわり以来のわがまま期で
パートナーにはあれがほしいこれがほしいと
たくさん頼んでは持ってきてもらい
普段我慢しているような甘いものも食べて
体に栄養を送っていました♡
耳鼻科の主治医は朝も夜も
様子を聞きにきてくれて
痛みとたたかう私を励ましてくれて
すごく良い先生でした。
『何人もオペしてきてるから
すごく辛いの分かるよ!
絶対良くなるから!』っと
何度も言ってくれていました。
しかし、私痛みに強い系なので
ほんと正直なところ
思ってたほどではなかった。
といった感想です。(今だから言える)
腎臓の負担も考えて
ロキソニンではなくまずはカロナールで、と
主治医に言われてましたが
結局カロナールしか使ってません。
痛すぎる扁桃腺炎を経験している人は
もしかしたらそっちの方が痛み強いかも
しれません。
不快感や飲み込みにくさの方が
私は辛かったです。
扁桃腺摘出術の入院は
全身麻酔下で呼吸をとめてのオペなので
怖くて不安でした。
痛みや不快感で辛いけど
1週間ずっとしんどいかと
言われたらそうでもなかったです。
看護師さんも優しいし
同職ってこともあっていろんな話ししたり
ナースとしての相談に来てくれた若い子もいて
今思えば辛いことばかりではなかったです。
という感じで7日目に退院★
退院してからもやっぱり朝方の乾燥が強く
口の中に生傷があるので
痛みがある。
早朝に起きてアズノールうがいしたり
加湿したり水飲んだりして潤してました。
母がしばらく
茶碗蒸しやお粥や柔らかいものを
作ってくれてありがたかったです。
子どもの頃熱出た時も
妊娠中つわりでしんどかった時も
今も、いくつになっても
母がこういう体に優しいもの
作ってくれたなぁ。
いろいろ思い出しては
涙が出そうになるのを
見られないように必死に食べていました。笑
痛みや話しにくさは
ほんとに日にちぐすりで
1ヶ月経てばこれも元通り。
かさぶたが剥がれ出す7日目頃から
再出血しやすいみたいなので
退院後もできるだけ
柔らかいものを食べて喋りすぎないで
(お喋り好きな私には全くできなかった)
ゆっくり過ごした方が良いと思います。
そして私の扁桃腺はもういない。
熱いものを飲んだ時に
少し違和感のようなものは今でも
感じます。
ただ、扁桃腺はもういない...
嬉しいような寂しいような。
30年以上一緒にいてくれて
時には助けられたこともあったでしょう。
(いきなりどうした)
でもちょっと途中から
おかしくなっちゃった私の扁桃腺。
本来なら
風邪ひいた時や感染した時に入ってくる
ウイルスや病原菌と戦ってくれるはずだった。
扁桃腺に住んでいる免疫IgAちゃんが
何かを拍子に間違ってしまい
腎臓と戦ってしまうようになってしまった。
それを覚えたらもう元には戻ってくれない。
腎臓をやっつけることが仕事だと思って
風邪ひくたびに腎臓を攻撃。
君の仕事はそっちじゃないー!
ウイルス🦠だけと戦ってぇ!
という声は届かず。
そうなると
IgAちゃんの住処のひとつである
扁桃腺をとったあとは
IgAちゃんそのものをやっつけるしか
ないんですよ....
はい...ってことで
ラスボス!ステロイド先輩登場!
次回はやっと!ステロイドパルス療法!
について記していきたいと思います(^^)