言語化する技術を具現化してみた!

結論!「泣ける」「やばい」「考えさせられた」
「大丈夫」「すごっ」という 平凡な言葉から脱却して、言語化する技術をわかりやすく具現化してみました。(7346文字)

2022年AmazonReviewer7,800,000人中、デイリーランキングでになり殿堂入れさせてもらいました早乙女輝と申します。

私もよくあります。

読んだ本のレビューを書こうと思い、とても感動したのですが、言葉が出てこないのです。

なので、

 「まあ、じっくり考えてから書こうかな」と後回しにして、 結局なにも書かないまま、時間だけがすぎいきます。

後からレビュー書こうと思い、本棚に付箋をつけて置いておくのですが感動したのに全くレビューが書けないという事が時々あります。

 この記事を読んでくださっている皆さんは、そんな経験をしたことはありませんか? 

とても面白い漫画を読んで、SNSに投稿しようと書き込みしようと思っても、私のように言葉が出てこなかった。

また、おいしいお店に行って、感想をブログや日記帳に書こうと思っても、うまく表現ができなかったり。

ああ〜私には語彙力がないからダメなんだ。
小学校の時に国語をサボってたので言葉がでてこないんだ。

私も自分なりに考察いたしました。
私の場合、原因はLINEでした。

LINEが流行りだしてから、私も若い皆様との交流のため、慌ててLINEを登録しました。

当初は、自分の思ったことや感じたことを正確に伝えるため、ついつい長い文章になりましたが、

失礼があるといけないと思い、しっかりと伝えていました。

ところが、だんだんとLINEの返事がなくなってくることに気が付きました。

そこで、作戦を立て、LINEでうまくコミュニケーションをとっている方に教えてもらうと、

絵文字やスタンプで短文で返信すると良いとアドバイスをいただいてから、LINEでもコミュニケーションが取れるようになり楽しくなりました。

お店に行ったときのおいしさや、そのお店の素晴らしさを語りたいのにLINEの返信はスタンプでごまかしていました。

2021年8月からAmazonのトップレビュアーになるぞと決心して、本を読みましたが、Amazonレビューを書くのに1週間もかかりました。

3年前に最後にご紹介する本に出会っていれば、私はどれだけ助かっただろうと思いました。

もしその本の著者と私がもっと早く出会っていれば、最初から私はどんなに素敵なレビューを書くことができただろうと思っただけでワクワクしてきます。

言語化する技術の具体的なコツを3つあげます。

【言語化の3つコツ】

① 自分の感情を最優先する
②妄想を活用して感想を生み出す
③良かったところを細分化する

一つ一つじっくり中学生でもわかるように説明します。
本書の言語化のコツ① 
【自分の感情を最優先する】

〜なぜ自分の感情を最優先するのか?〜

自分の感情を最優先することは、自己表現で重要なポイントになります。

なぜなら、感情は私たち人間のこころの正直な反応だからです。

この心の奥底に感じた感情を大切にすることで、自分らしい表現ができ、他人との違いを明確に示すことができます。

AIやインターネットの発達で同じ文章や同じような動画がありがちですが、思ったこと感じた事は人により違います。

ここで差別化ができ個性的な文章が生まれます。

〜自分の感情を最優先するステップ〜

では、もっと具体的に詳しく書きます。

Step 1: 【感情に気づく】

まず、自分の中にどんな感情が生まれているか注意を向けましょう。

例えば、好きな歌手の新曲を聴いたとき、「わくわくする」「心が躍る」といった感情に気づくことから始めます。

先程の文中で、もし著者ともっと早く出出会っていればワクワクしただろうと言う表現を入れましたが、このワクワク感が非常に大切です。

Step 2:【 感情を受け入れる】

気づいた感情を否定せず、そのまま受け入れます。

「こんな気持ちを抱くのはおかしい」と思わずに、「今の自分はこう感じているんだ」と認めましょう。

実は私のレビューのように、最初は自分が思ったこと感じたことを細かく記載することが、長文なので迷惑になるのではと感じていました。

しかし、それが違うことにすぐ気がつきました。
大切なお金を使い、本を購入するかどうかの判断をレビューによって判断します。

今回のように、自分が書けそうなレビューは徹底的に気合を入れて書くことに決めました。

Step 3: 【感情を言葉で表現する】

感情を具体的な言葉で表現してみます。
「いい」「すごい」といった一般的な言葉ではなく、より詳細な表現を探します。

私は中学生の頃からクラシックが大好きで、
モーツァルトなどもよく聴きます。
また、『カンタービレのだめ』の大ファンです。

例えば、「この曲のメロディーは心地よくて、まるで春の風に包まれているような感じがする」といった具合です。

 Step 4: 【感情の理由を探る】

なぜそのような感情を抱いたのか、理由を考えてみましょう。

「この曲の歌詞が自分の経験と重なるから共感できる」「リズムが自分の好みにぴったり合っているから」など、感情の背景を探ります。

Step 5: 【感情を中心に意見を組み立てる】

感情とその理由をもとに、自分の意見を組み立てます。

例えば、モーツァルトの「この曲が好きな理由は、メロディーが心地よく、歌詞に共感できるからだ。

そして特に、サビの部分では〇〇というフレーズが印象的で、自分の経験と重なって感動した」というように、感情を軸にして意見を展開します。

具体例:【好きな本について語る】

例えば、好きな本について語る場合を考えてみましょう。

今、あなたがお読みくださっている本書の
レビューもそうですが、

1. 感情に気づく:「この本を読んでワクワクした」「主人公に共感して涙が出そうになった」

2. 感情を受け入れる:「こんなに感動するなんて、自分らしくないかも」と思わず、素直に感動を認める。

3. 感情を言葉で表現する:「この本は、まるで自分の心の中を覗かれているような不思議な感覚があった」

4. 感情の理由を探る:「主人公の悩みや成長過程が、自分の経験と重なるから共感できた」

5. 感情を中心に意見を組み立てる:「この本が好きな理由は、主人公の成長過程に強く共感できたからだ。

特に、〇〇というシーンでは、自分も同じような経験をしたことがあり、主人公の気持ちがよくわかった。

また、作者の描写が繊細で、まるで自分の心の中を覗かれているような不思議な感覚があり、読み進めるほどに引き込まれていった」

このように、自分の感情を包み隠さず表現することで、

ありきたりな感想ではなく、自分らしい独自の意見を表現することができます。

また、感情を言語化する練習を重ねることで、
自己理解が深まっていることがだんだんわかってきます。
 
これらの方法を活用することで、特別な才能や技術がなくても、自分の感動を自分の言葉で語れるようになることができるようになります。

本書の言語化のコツ②
【妄想を活用して感想を生み出す】

〜そもそもなぜ妄想が大切なのか?〜

まず、妄想を活用することの重要性について理解しましょう。

妄想は、私たちの想像力を刺激し、新しいアイデアや感情を生み出す源となります。

好きなものについて語るとき、単に事実を述べるだけでなく、妄想を加えることで、より個性的で魅力的な感想を作り出すことができます。

〜妄想を活用して感想を生み出すステップ〜

では、具体的なステップを見ていきましょう。

Step 1: 【好きなものの特徴を挙げる】

まず、あなたが好きなもの(例えば、本、アニメ、音楽など)の特徴を挙げてみましょう。これは妄想の土台となります。

例:好きな小説の主人公の性格、物語の舞台設定、印象的なシーンなど

Step 2: 【「もし〜だったら」と考える】

次に、Step 1で挙げた特徴を基に、「もし〜だったら」という妄想を展開します。

例:
①もし主人公が現代の日本に生きていたら、どんな職業についているだろう? 

②もし物語の舞台が宇宙だったら、どんな展開になっただろう?

③もしあのシーンで主人公が別の選択をしていたら、その後どうなっていただろう?

Step 3: 【妄想を具体的に膨らませる】

Step 2で考えた「もし〜だったら」をさらに具体的に想像してみましょう。

登場人物の行動や感情、周囲の反応などを詳しく思い描きます。

例:主人公が現代の日本でIT企業に勤めていたら、物語で発揮された彼の勇気や決断力は、どんな形で仕事に活かされるだろうか。

Step 4: 【妄想と原作を比較する】

膨らませた妄想を、原作と比較してみましょう。どこが似ていて、どこが違うのか。

この比較を通じて、原作の特徴や魅力をより深く理解することができます。

例:現代のIT企業で働く主人公を想像することで、原作の中世ファンタジー世界での彼の行動や決断の意味がより鮮明に感じられた。

Step 5: 【感想を言語化する】

最後に、これまでの妄想と比較を通じて感じたことを言葉にしてみましょう。

ここでは、具体的な例を挙げながら、あなたの感想を表現します。

例:「この小説の主人公の勇気と決断力に感銘を受けました。

もし彼が現代のIT企業で働いていたら、きっと困難なプロジェクトでもあきらめずに挑戦し続ける人物になっていたでしょう。

そう想像すると、中世ファンタジーの世界で彼が直面した困難や、それを乗り越えていく姿がより身近に感じられ、彼の成長に強く共感できました。」

〜なぜこの方法が効果的なのか?〜

1. 想像力の活性化:
   妄想することで、脳が活性化され、より豊かな表現ができるようになります。

2. 新しい視点の獲得:
   普段とは異なる状況を想像することで、原作の新たな魅力に気づくことができます。

3. 感情の深化:
   妄想を通じて登場人物や状況に深く入り込むことで、より強い感情を抱くことができます。

4. 個性的な感想の創出:
   あなただけの妄想は、他の人にはない独自の感想につながります。

5. 批評的思考の育成:
   原作と妄想を比較することで、作品をより客観的に分析する力が身につきます。

〜実践!すぐにできる4つのコツ〜

①最初は小さな妄想から始めましょう。徐々に大きな妄想にチャレンジしていけば良いのです。

②妄想に正解はありません。自由に想像を膨らませることが大切です。

③友達と妄想を共有し合うのも楽しいでしょう。それぞれの妄想を聞くことで、新しいアイデアが生まれるかもしれません。

④妄想したことをメモやイラストにしてみるのも良いでしょう。視覚化することで、より具体的な感想につながります。

この方法を使って、あなたの好きなものについて語ってみてください。

きっと、今までにない新しい感想が生まれます。

本書の言語化のコツ③
【「良かったところを細分化する」】

〜なぜ良かったところを細分化するのか〜

まず、なぜ良かったところを細分化することが大切なのかを理解しましょう。

1. より具体的な表現ができる

   「良かった」「すごい」といった漠然とした表現ではなく、具体的に何が良かったのかを伝えられるようになります。

2. 自分の感想をより深く理解できる

   細分化することで、自分が何に対してどう感じたのかをより詳しく理解できます。

3. 相手により伝わりやすくなる

   具体的な表現を使うことで、相手もあなたの感想をイメージしやすくなります。

4. オリジナリティのある感想が生まれる

   細分化することで、他の人とは違う、あなただけの感想を見つけられる可能性が高まります。

〜良かったところを細分化するステップ〜

それでは、具体的なステップを見ていきましょう。

 Step 1: 【全体的な印象を思い出す】

まずは、その作品や対象について全体的にどう感じたかを思い出します。例えば、「面白かった」「感動した」「すごいと思った」などの大まかな印象です。

Step 2: 【特に印象に残った場面を挙げる】

次に、その全体的な印象の中で、特に心に残った場面や要素を思い出します。

例えば、小説なら「主人公が友達と和解するシーン」、音楽なら「サビの部分のメロディ」などです。

Step 3: 【それぞれの要素について、なぜ良かったのかを考える】

Step 2で挙げた各要素について、なぜそれが良かったのか、もう一歩踏み込んで考えます。例えば:

・「主人公が友達と和解するシーン」→ 主人公の成長が感じられたから

・ 「サビの部分のメロディ」→ 明るい雰囲気で元気が出たから

Step 4: 【さらに具体的な表現を探す】

Step 3でまとめた理由をさらに具体的に表現できないか考えます。

例えば:

①「主人公の成長が感じられた」→ 以前は自分の気持ちを素直に伝えられなかった主人公が、勇気を出して正直に気持ちを伝えられるようになった

②「明るい雰囲気で元気が出た」→ 上昇するメロディラインと力強いドラムのリズムが組み合わさって、まるで空に向かって飛び上がるような気分になった

Step 5: 【感覚や感情を言葉で表現する】

自分の中で感じた感覚や感情を、できるだけ具体的な言葉で表現してみます。

例えば:

・「胸が熱くなった」
・「鳥肌が立った」
・「目頭が熱くなった」
・「体が自然と動き出したくなった」

 Step 6: 【比喩や例えを使って表現する】

自分の感想をより鮮明に伝えるために、比喩や例えを使ってみます。 

例えば:

・「まるで自分も主人公と一緒に成長したような気がした」
・ 「この曲を聴くと、春の陽気な日差しを浴びているような気分になる」

 Step 7: 【自分の経験と結びつける】

可能であれば、自分の経験と結びつけて表現してみます。これにより、より個人的で深みのある感想になります。 

例えば:

・「主人公の葛藤は、私が去年友達と喧嘩したときの気持ちにそっくりで、とても共感できた」
・「この曲のリズムは、運動会で走るときのワクワク感を思い出させてくれる」

 Step 8: 【全体をまとめる】

最後に、細分化して考えた要素を組み合わせて、全体的な感想としてまとめます。

このとき、Step 1で思い出した全体的な印象と、細分化して得られた具体的な表現を組み合わせるようにします。

〜具体例:好きな小説について語る〜

それでは、実際に好きな小説について語る例を見てみましょう。

Step 1: 全体的な印象

・とても感動的で、読み終わった後も余韻が残る素晴らしい小説だった。

Step 2: 特に印象に残った場面や要素

・主人公が困難を乗り越えるシーン
・友情の描写
・美しい自然描写

Step 3-7: それぞれの要素について細分化

1. 主人公が困難を乗り越えるシーン 

   ・なぜ良かったか:主人公の成長が感じられた

   ・より具体的に:最初は自信がなく周りに流されていた主人公が、自分の信念を持って行動できるようになった 

  ・ 感覚や感情:胸が熱くなった、目頭が熱くなった

  ・ 比喩:まるで自分も主人公と一緒に成長したような気がした

   ・自分の経験:中学に入学したばかりの頃の不安な気持ちから、少しずつ自信をつけていく過程に似ていると感じた

2. 友情の描写

 ・ なぜ良かったか:登場人物たちの関係性が深く、心に響いた

   ・より具体的に:お互いの欠点を認めながらも、支え合う姿が描かれていた

   ・感覚や感情:温かい気持ちになった、思わず笑顔になった

   ・比喩:まるで自分も彼らの友達の輪の中にいるような気分になった 

   ・自分の経験:部活の仲間との関係に似ていて、友達の大切さを改めて感じた

3. 美しい自然描写

   ・なぜ良かったか:情景が目に浮かぶようで、物語の世界に引き込まれた 

  ・ より具体的に:季節の移り変わりや天候の変化が、登場人物の心情と重ね合わせて描かれていた
   ・感覚や感情:心が落ち着いた、物語の世界に入り込んだ感覚 

   ・比喩:まるで絵画を見ているような美しさだった

  ・ 自分の経験:去年の修学旅行で見た景色を思い出させてくれた

Step 8: 【全体をまとめる】

「この小説は、主人公の成長と友情、そして美しい自然描写が見事に調和した、とても感動的な作品でした。

特に印象に残ったのは、自信のなかった主人公が困難を乗り越えて成長していく姿です。

まるで自分も一緒に成長したような気がして、胸が熱くなりました。

また、登場人物たちの深い友情の描写は、温かい気持ちにさせてくれ、自分の友達との関係を思い返すきっかけにもなりました。

さらに、季節の移り変わりと登場人物の心情を重ね合わせた美しい自然描写は、まるで絵画を見ているかのようで、物語の世界に引き込まれました。

読み終わった後も長く余韻が残り、人生や友情について考えさせられる素晴らしい小説でした。」

このように、「良かったところを細分化する」ことで、単に「感動した」「面白かった」という感想から、より具体的で個性的な感想を表現できるようになります。

また、細分化の過程で自分の感想をより深く理解することができ、それが相手により伝わりやすい表現につながるのです。

【まとめ】

これらの方法を活用することで、特別な才能や技術がなくても、自分の感動を自分の言葉で語れるようになります。

本書では、SNS発信、ブログ、ファンレター、友人との会話、音声配信など、様々な発信方法に応じたテクニックも紹介されています。

最初は慣れなくて、自分の思ったこと感じたことが文章に表せず、私も涙を流しながら文章を書いていました。

また、書籍、
【「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 】(ディスカヴァー携書)にも詳しく書いてあります。

ぜひ、じっくりこの記事や上記の書籍を手に取っていただき何度もお読みになり、言語化する技術を身に付けていただきその素晴らしさを感じていただけるとうれしいです。
前置きが長くなりましたが、最後まで読んでくださったあなたを私は大好きです!!


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