緩和ケア医萬田緑平先生『家で死のう!』死に方の教科書
2020年萬田緑平医師に早い段階で出会えたこと。それは私にとって幸運な出来事の一つです。萬田先生を知ったきっかけは小林よしのり氏の著書の中での対談ですが、萬田先生のnoteやtwitterでの発信、書籍によりウイルスとは何なのか、今世の中で起きているいること、多くのことを知り学ぶことができました。今後この世界で何が起ころうとも、考え方の基本を知ることができたので怖いものはなし、と自信をもって言えます。
萬田緑平先生の最新のご著書
「家で死のう!」
緩和ケア医による「死に方」の教科書
萬田先生は遺伝子の研究、抗がん剤治療など大学病院での勤務を経て、現在在宅緩和ケア医として2000人の看取りをされた医師です。 通勤の電車内でこの本を読みましたが家で死ぬことを選んだ萬田先生の患者さんのエピソードは涙なしには読めません。私は電車内も素顔ですので大粒の涙を流している顔を隠すことはできませんでした(笑)
この本を79歳の父にも読んでもらおうと思っています。死を身近に感じる年齢の人に勧めるのはどうかと考えたのですが、「死」がタブーという考え方は違うと思いますし、今父が直面している身体の状態にも気づきがもたらされるのではとそんな風に思える本だからです。
父は脊柱管狭窄症で5年前に手術を受けました。この病名は萬田先生の著書の表現を使いますと「老化の段階に病名をつけただけ」ですが。 症状は足のしびれと重さで、間欠跛行といって長く歩き続けることができません。手術をしても改善はしませんでした。 最近白内障の手術をしましたが、基本的には風邪は引かないですし、とても元気に毎日を過ごしています。 著書の中に「歩くスピードがその人の余命」という一節がありました。 父は長命の家系なので90歳くらい、もしかしたら100歳くらいまで生きるかもしれません。今の足の状態を10年キープできるだろうか、今でさえ苦しそうなのに。父のフィジカル面の強化のためのサポートを行っていますが、私自身が学んでいる自然療法をミックスしてどれくらい身体を変化させることができるか、挑戦中です。
いい人生だったとピンコロリできるように親を見送ることができたら家族としてはこんなに幸せなことはないでしょう。みんないつか別れる時が訪れるのですから、どのように死を迎えるか準備をしておくことにこしたことはありません。 病院医療と在宅緩和ケアの両方を見てきた萬田先生だからこそ生み出された死に方の教科書。こんなに素晴らしい本を届けてくださり感謝の気持ちでいっぱいです。
こちらの表紙のイラストは萬田先生のお嬢さんが描いたものだそうです。 安西水丸画伯を彷彿とさせる素敵なイラストです。イラストで文字が描かれています。私は気がつかなかったのですが読者のSNSでの投稿により知りました。
こちらは表紙の内側のデザイン。キュート。