願いを叶える達人は”望む”より”信じる”
漫画『犬夜叉』で主人公の少女かごめは、願いを叶える石”四魂の玉”に闇の世界へ取り込まれ、こう問いかけられる。
四魂の玉「願え!この四魂の玉に。あの世界に帰りたいと願え。さもなくばお前は、永遠にこの闇の中…永遠にひとりーー」
かごめ「願えば元の世界に帰れる?…私はどうなるの?こわい。」
犬夜叉「聞こえるかかごめ!なにも願うな!おれが行くまで待ってろ!」
かごめ(犬夜叉の声が聞こえる!?)
四魂の玉「犬夜叉に会いたいか?」
かごめ(いつだって、犬夜叉は来てくれた。)
四魂の玉「答えろかごめ。会いたいか?」
かごめ「私は…なにも願わない。犬夜叉は来てくれるって…信じてる。」
次の瞬間、真っ暗闇だった世界に一筋の光が…
私たちにも、かごめと同じような状況に立たされるときがある。お金が欲しい、やりがいある仕事につきたい、素敵なパートナーと出会いたい…。望む現実を手にできない自分を想像すると、暗闇に1人取り残されたような気持ちになり、先が見えない不安にかられる。その暗闇から抜け出す方法は?
かごめと犬夜叉の冒険の結末はぜひ漫画で楽しんでもらいたいが、このエピソードを読んだとき、私はハワイのメタフィジックスの師・ラナンの言葉を思い出していた。
”信頼”のパワーは”希望”よりはるかにパワフルなのだよ。
なにか手にしたい現実があるのなら、願う代わりに信頼する力を高めなさいとラナンは言った。SLAMDUNKで全国1位の強豪校・山王との試合中、アヤちゃんがリョーちんの手のひらに「山王に勝って」ではなく「(あなたは)No.1ガード」と書いたように。深い信頼は、人生に驚くほどのパワーを与えるのだ。
”信頼に投資できるときに、一瞬たりとも恐れに時間を費やすな”
あなたも今日もし何かほしいと思ったら、願うよりもそれを手にできる自分を信頼してみよう。願うことは決して悪いことではないけれど「私はいまそれを手にできていない。私には足りていない。だからそれが欲しい。」と宣言しているようなものだから。この世界は私たちの思考と行動に応えるようにできている。足りない、欠けているという思考は、ますます自分に”足りない”ことを実感させる現実をもたらし、あなたから本来のパワーをどんどん奪ってしまう。
私が出会ってきた願いを叶える達人たちは、不足の意識のままでは現実がなかなか変化しないことを知っていた。だからお金にしろ、恋人にしろ、仕事にしろ「これが欲しい!!」という欲望を感じた後に、彼らは思考とエネルギーをこんな風にして信頼へとシフトさせている。
1.クリアーにイメージする
それを手にした自分をできる限り具体的にイメージしてみよう。どんな景色でどんな服をきていて、どんな人といて、自分はどんな表情をしているのか。周りからはなにが聞こえてくるか。曖昧なイメージは曖昧な人や現実しかもたらさないから、クリアーさを大切に。明確なビジョンは、あなたの元へ明確な人とクリアーな現実を連れてくる。
2.感情を味わい尽くす
私たちの願いの背後には、必ず何か感じたいと思っている感情がある。喜びとか幸せとか安心感とか満足感とか。あなたはどんな感情を味わいたくってその願いを叶えるのだろう?たとえ願いが現実になっても、疲弊しきっていて孤独や虚しさを感じていて、不幸だったらなんの意味もない。まさかと思うが、叶えることばかり優先させるとそういうのはよくあることだ。私は孤独な成功者がこう語るのを何度も耳にしてきた。「本当に大切なのは物質的なものを手にするよりも、感情的な繋がりなんだよ。」
ウキウキわくわくする気持ち、楽しい!嬉しい!という喜び、自分は受け入れられ愛されているという安心感…あなたが大切にしたい感情とつながろう。その感情をもって、願いが現実になることを自分自身に落とし込む。手にすることに、なんの恐れもとまどいもない。叶うことが自然なことだと気づいていく。
3.そうして自分に宣言する
「私は自分のイメージするものか、それ以上の現実を手にできると知っている。それはベストなタイミングで起こり、私は心から喜んで変化を受け入れる。私は自分を信頼し、世界を信頼している。」