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アラサー女子、カナダ・モントリオールで生きる日記 「週末は森でパワーチャージ」
ーアラサー女子、カナダ・モントリオールで生きる日記ー
30歳ギリギリで会社を辞め、ワーホリでカナダ・モントリオールへ。フランス語はもちろん、英語もろくに喋れなかった私が、今では一人暮らしをし、友達たちと英語とフランス語で楽しく話せるまでに成長(フランス語はまだ勉強中)。ここではモントリオールでの生活風景と、文化の違い(イケメン外国人のディテール?)など、アラサー女子ならではの目線で気ままに書いていこうと思います。とても個人的な日記のような感じなので、お見苦しい場合もあるかと思いますが、どうぞ優しい眼差しで見守っていただけると幸いです・・・:)
ちょっと疲れたな…と思ったら、自然の近くへ。
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みんなは、気分が上がらない時や落ち込んだ時、疲れた時、どうやって頑張っているのだろうか?
私の場合は季節に関係なく「自然の近くに行く」って決めている。理由はなんとなくだけど、心が落ち着くし、大自然の中にいると小さいことはどうでも良くなるから。考えたり、考えなかったり。森の中を歩いているだけで、気づいたら心と頭がスッキリする。
森へは「相乗りサービス」で行ける
カナダ・モントリオールは割と都会(東京に比べたら全然都会じゃないw)と言われていて、街中にはカフェ、公園、かわいいお店やレストランなどたくさんある。街中は電車(地下鉄)が通っているし、大きくない街なので夏は自転車でどこでも行くことが可能。
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森や近くの山までは、車で1〜2時間ほどで行ける。車がない場合は、便利な「相乗りサービス」がある。車を持っているひと(各ドライバー)が仕事や私情で小さな町や自然の近くまで移動するのに、空いている場所がもったいないので「同乗者」を募集できるサービスだ。値段も同乗者でガソリン代を割る程度なので15から20ドル(1500円くらい)で利用できるのも嬉しいポイント。
さて、今回は友人が住む森まで行くのに、この「アミーゴ・エキスプレス」を利用した。何回か使っているが、色々なドライバーと同乗者がいるので、かなり面白い。2時間ずっーと自分のことについて喋り続けるドライバーもいれば、タクシーの運転手並みに静かな人もいる。友達は同乗者と意気投合して連絡先を交換、なんていうのもあった。出会いはどこに落ちているかわからない(笑)。今回は、気さくなカナダ人の男性で、旅の話と環境問題について盛り上がっている間に、あっという間に目的地に到着した。連絡先は交換しなかったけど、もう少し話したかったかも(なんて…w)。
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で、ようやく友人の住む小さい町「Charette シャレット」に到着!友人のクロードは広い土地を持っていて、その中に小さいコテージやシャレー(別荘)、自分の家、森がある。いわゆる「森の番人」である。彼自身は地元では有名な彫刻家アーティストだ。
「サオリ、森に行きたいんだろ?じゃあ木を切るから、焚き火をしようか!あ、でもその前にゲスト用の洗濯物、外に干しといてくれない?(英語とフランス語)」と、頼まれた。え?まだ雪あると思うけど…凍らないのか?と思いながら、彼を手伝うことに。
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シーツが雪につくけど、まあいっか!と二人で納得し、いざ、癒しの森へ。
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森へは彼のコテージから歩いて5分で行ける(そりゃそうだ、すでに敷地内である)。持参するのはシェンソーとマッチだけ。なんともワイルド。
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「オーケー!じゃあ、今からちょっと木をきるから、ここに集めてね」と、突然、チェンソーで木を切りはじめた。ブオーンっという音と共に、彼はバンバン木を切っていく。「お、おっけー(笑)」と、私も無言で、木の枝を拾って、焚き火場所に集めていく。
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二人で作った焚き火は、いつしか特大のキャンプファイヤーに仕上がっていた。雪の上で火がつくのか?と疑問だったが、全く問題なく、メラメラと燃えている。かなり楽しい、ワクワクする。
そして「木をこんなに切っていいの?」と不安になって聞くと、「サオリ、切った場所を見てごらん。明るくなっただろ?育ちすぎるとどんどん枝が伸びて、太陽が入らなくなっちゃうんだ。こうやってたまに隙間を作ってあげると、もっと成長するんだよ。それに小さな花にも届くようになる」と、森の番人は教えてくれた。なるほど、木も少しだけお手入れすることも大事なんだ。
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この日はちょうどモントリオールで「春の始まり」と言われる日だった。いやいや、まだまだ雪あるやん…と心で呟きながらも、一生懸命に薪をかき集めていたら、汗だくになっていた。
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森の中をお散歩して、大きく深呼吸。何も考えず、木を切ったり、薪や枝を無言で集めたり。たまにお喋りするけど、そこには会話なんて必要なかった。ダウンを脱ぎ捨てて、気づいたらニコニコしながら、薪を持って笑ってた。
燃えいる火を見ながら、「ああ、なんて幸せなんだ」と、心から感じた。パワーチャージされるって、こうゆうことだ。自然から力をもらって、心から湧いてくる元気の源。友人のクロード(森の番人)とそこにある自然に、心から感謝の気持ちでいっぱいになった。
小さい幸せかもしれないけど、自分が何で幸せを感じて、ワクワクするのか、思わず気づいたらニコニコにちゃうのか、わかった気がした。これからももっと、「小さな自分の幸せ」を見つけていきたいと思う。