「月夜」
雨粒を滴らせる窓よりも
冷えた体温では
指文字は残らない
透明なガラス窓の上
なぞってもなぞっても
描いているはずの
残痕はその欠片さえ浮かべず
諦めの意味をその時
誰が知っていただろう
月の仔さえも凍え死んだ
井戸の底で
―――詩集「胎動」より
よかったらサポートお願いいたします。いただいたサポートは、写真家および言葉紡ぎ屋としての活動費あるいは私の一息つくための珈琲代として使わせていただきます・・・!
雨粒を滴らせる窓よりも
冷えた体温では
指文字は残らない
透明なガラス窓の上
なぞってもなぞっても
描いているはずの
残痕はその欠片さえ浮かべず
諦めの意味をその時
誰が知っていただろう
月の仔さえも凍え死んだ
井戸の底で
―――詩集「胎動」より
よかったらサポートお願いいたします。いただいたサポートは、写真家および言葉紡ぎ屋としての活動費あるいは私の一息つくための珈琲代として使わせていただきます・・・!